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カテゴリ:国際

 今日は、午後から激しい夕立が降った。空が急激に暗くなったかと思うと、雷がゴロゴロと鳴り出し、大粒の雨が、まるで機銃掃射のようにアスファルトの路面を叩きつけて激しく降り出した。

 「土方殺すに刃物はいらぬ 雨の三日も降ればよい」 という文句があるが、これをもじれば 「フリー殺すに刃物は要らぬ メールの三日も来ねばよい」 ということになるだろうか。

 もっとも、さすがに三日程度で死にはしないが、それでも一週間もどこからも連絡がなかったりすると、前の仕事でとんでもないミスをやったのではないかとか、ひょっとして、いつも仕事をくれていたあの会社は潰れちまったんじゃないかとか、いろいろと気になりだしてしまう。

 中国では、いよいよ北京オリンピックの開幕ということで、開会式の華やかな様子がニュースでも中継されている。史上最多の204の国と地域の参加ということだが、それを見ているうちに、昔よく使われた 「壮大なゼロ」 という言葉を思い出した。

 「壮大なゼロ」 という言葉を最初に使ったのが誰かは知らないが (注:どうやら60年安保全学連の委員長だった唐牛健太郎らしい)、たとえば改定安保条約の自然成立を阻止できなかった60年安保の6月の闘いであるとか、11月決戦を呼号して戦術の過激化に走り大衆の支持を失った70年安保、またたしか、東大全共闘の運動の中でも使われていたような気がする (むろんすべて書物による記憶だが)。

 すでに、中国の新疆ウイグル自治区では警察への襲撃事件が起きているし、上海でも雲南の昆明でも、バスを狙った爆破事件が起きている。事件については、「トルキスタン・イスラム党」 という組織が、中国の 「東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)占領」 に反対する立場から起こしたという声明を出しているようだが、中国当局はその関与を否定しているらしく、真相はまだ藪の中だ。

 また中国だけでなく、ともに旧ソ連を構成していたロシアとグルジアの間でも、ロシアへの帰属を望む住民の多いグルジア領内の南オセアチア問題をめぐって、両国軍による衝突の危機が高まっている(注:すでに戦闘は始まっている。死者も2日間で1500人を超えたそうだ)。

 厳戒態勢がしかれている中、72年のミュンヘン大会で起きた、武装ゲリラによる選手村襲撃のような惨劇が起きることはまずないだろうが、すでにオリンピックは国際政治の中にしっかりと組み込まれている。ヒトラーのもとで開催された、36年のベルリン大会は、まさにその先駆であり予感であったと言うべきだろうか。

 オリンピックの準備のために、北京では伝統的な街並みが破壊され、多くの住民が強制的な立ち退きを余儀なくされたということも聞く。しかし、そういったことへの不満は、中国国内ではいまのところ少数であり、多くの国民は、64年の東京と88年のソウルに続く、アジアで三番目の夏季オリンピックということで、日本と韓国に続く経済的 「離陸」 のきっかけとして、また国家と民族の威信を発揚させる場として、熱い眼差しで見つめているようだ。

 とはいえ、国内全土に中継されるオリンピックに付随して映し出される、未来都市か異国の都市のごとくにモダナイズされた北京の風景は、それに見入る多くの国民の潜在的な意識に、いったいどのような影響を及ぼすだろうか。その答えは、今すぐには出ないだろうが、おそらくけっして小さなものではないだろう。

 ところで、先日日本テレビ系列の 「世界まる見え」 という番組で、将来の金メダル候補を育てるために、10歳にも満たない幼い子らを集めて特訓をやっている中国の体操学校の様子が放送されていた。

 その様子は、まさに漫画のタイガーマスクに出てきた、レスラー要請所である 「虎の穴」 を髣髴とさせるものだった。番組製作者は、幼い子らの奮闘を描き、彼らを応援しているつもりのようだったが、その子らの細い肩には、貧困からの脱出を夢見る家族や親族の期待が重くのしかかっているのだ。

 それは、けっして 「お涙ちょうだい」 の美談などではあるまい。そもそも、中国のスポーツ界や体操界の指導者らの目に、そのような子供らが、将来のオリンピックで金メダルを獲るための 「道具」 として以上のものに映っているのかも疑問と言わざるをえない。

 話はかわるが、先日、悪名高き人材派遣会社 「グッドウィル」 が廃業を発表した。昨年には、不正が発覚した同じグループの 「コムスン」 が介護事業の譲渡を行っている。

 気になって調べてみたが、グッドウィル・グループの総帥だった折口雅博という男は、少年時代に父親が経営するサッカリン工場がその発ガン性による規制のために倒産し、以後、両親の離婚や父親の病気による貧困など、非常な辛酸をなめたらしい。

 埼玉県の有名進学校である熊谷高等学校に合格したものの、経済的な理由で進学を諦め、陸上自衛隊の少年工科学校(陸上自衛隊生徒隊)を経て、防衛大学校に進んだということだ(参照)

 彼は防大卒業後、任官を拒否して実業界に入り、「グッドウィル」 での成功によって安倍元首相らとの親交を深めて、一時は経団連の理事を務め、なんと、2005年には紺綬褒章を受章したとのことだ。40代の若さにして、いわば栄誉と栄達の極みに達したと言えるが、その凋落もまた早かった。

 そのような、金儲けのために生き急いでいるがごとき彼の行動の背景には、おそらく少年時代の貧困と屈辱という体験があるのだろう。だとすれば、これもまた、なんだか悲しい話である。






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Last updated  2008.08.09 18:13:08
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