ちょっとした異文化交流!?
上野駅で地下鉄を降り、JRに乗り換える時に外国人の若者が窓口の係員のおじさんに道をたずねてました。
係員のおじさんは言葉が通じないせいかキレぎみに「原宿はこっち!!」と言った後、
他のお客の対応をしてしまう。
若者は困ったようにそこを数歩離れ、なにか手掛かりはないか探しているみたいだったから、
ちょっと勇気をだして、英語なんか話せないくせに「Excuse me,May I help you?」と話し掛けてみた。
その若者は原宿に行きたいらしいが、持っている地図を見せながら、
銀座線で渋谷まで行って乗り換えるのがよいか、それとも山手線に乗って行くのがよいか、
どっちで行くのがはやいか聞いてくる。
上野から原宿まで山手線で約30分、銀座線だと上野から渋谷までで約30分というつたない説明が通じ、山手線にするという。
山手線に乗るにはどっちに行けばよいか、というから着いて来いと。
そして歩き出すが、しばらく無言のふたり。
きっと向こうは「こいつ、どれぐらい通じるかわからんからしゃべらんとこ」と思ってたんじゃないかな。
そこからJRの改札までは少し距離があり、無言では息苦しく、空気が重くなる前に
「うぇあー あー ゆー ふろむ?」と聞いてみると
「シドニー」と。
シドニー?これは来たな(笑)と「どぅー ゆー らいく さっかー?」と続けてきくと、
「サカー? アイ ライク フッボー!」
彼は立て続けに「アイ ライク リバプーゥ。チャンピオンズリーグがうんだらかんだら」(←リスニング能力が早くも限界、笑)
シドニーに住んでいながらリバプールとは非国民め、と思っていると、
どうやら彼のおとうさんがリバプールに住んでいるから(彼も住んでいたから?)らしい。
もう横浜FCのDF並みに彼の話すスピードに全然ついていけない。
彼が話し続ける間、私が話したいことを頭の中で英文に仕上げる。
彼が一息ついたとこで「どぅ ゆー のう じゃあぱにぃず ふっぼー ぷれいやー カズぅ?」と聞いてみると、
「イェー アイ ノウ ”キングカズゥーー!!” グレーイトプレイヤー!!」
シドニーの人まで”KING”と形容する。さすが世界の”KING”カズぅー!
「アイ ソウ ヒム イン シドニーうんだらかんだら(以下聞き取れず…)」
彼のその後の話の中から推測すると、1回シドニーFCでのカズさんのプレーを見たらしい。
キングカズ、という一人の日本人プレーヤーを通じて、
日本人とオーストラリアの人がコミュニケーションすることができた。
カズさんの足跡の偉大さを感じます。
彼はその後シドニーFCが浦和に2-2で引き分けたことなど語ってくれた。
浦和もいいチームだ、みたいなことも言ってたけど、浦和を誉めてもらったところで私は全然うれしくない(笑)
JRの改札に着き、スイカで乗ろうとしてしまった私。
彼が「ニード チケット?」と聞くから、「アイ ウェイト ユー」と伝え待っていると、
彼が切符売場の前で再び立ちつくしガイドブックを見ながら必死で駅の路線図を見ている。
駅の路線図には駅名が漢字でしか書かれてないから、漢字の読めない外国の方にとっては困るんだね。
外国の方も今はもう珍しくないんだから、小さくてもアルファベットをつけてあげた方がいいんじゃないかな?
あわてて彼のとこへ走って行き原宿までの値段を教えた。
切符を買って改札を通り、ホームまで行く途中、彼は
「日本の鉄道はとても発展してる、オーストラリアじゃ1駅で3本か4本だ」
ということを言っていた(と思う)。
日本人だって乗り換え口がわからなくなりそうなとこだってあるんだから、
外国の方にとっては字も読めないし、そうとう大変だろうな。
彼を山手線の階段のとこまで連れて行って別れる。
無事原宿に着いてるよね?
ほんの数分ではあったけど、とても楽しい異文化交流をさせてもらいました。