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恋する着物生活

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きものせいかつコンシェルジュ ともみ

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2005.05.12
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カテゴリ:きもの交遊録
お目にかかれるのであれば、数年ぶりになる、Osamuさんのお家に電話をかけました。 電話の応答は留守番電話。 ファックスの受信も可能のメッセージが流れていたので、なるべく数日のうちに、ラブレターのような、不思議なファックスレターを送ろうかな、と思う。 今、日本にいらっしゃいますか? お元気ですか?と。

来週は、4/8 の日記に書いた、呉服屋さんで、わたしの着物生活の相談役おぐパパさんのお家に伺うことになっています。 おぐパパさんの、とても着物愛好家だった年配お客様がお亡くなり、わけあって遺品の着物の数々をお預かりしているそう。 どれもこれも素晴らしい着物だそうで、わたしの勉強のために見せて下さるという。 おぐパパさんのお家は新小岩。 この駅の改札口をでると、Osamuさんのことを思い出します。 5、6年前、友人たちと新小岩のOsamuさんに遊びに行きました。 彼の心優しさが溢れ出る、おもてなし、美味しいイタリア料理、興味深いお話と笑い声の思い出。

Osamuさんは、南イタリアと東京を行き来する画家。 歳はおそらく60歳近い。 すらっと背が高くて、甘いマスク、はっきりいって、ハンサムです。 16分の1、ロシア人の血が入っているとのこと。 立ち振舞い、物腰も鷹揚で、とてもインテリ。 独身です。 ここまで書くと、皆さんは「ははーん、Osamuさんって人に惚れているのね。」と思うことでしょう。 違うんです、断言します。 「Osamuさんがわたしのことが好きなんです!」と。 でも、ちょっと複雑な事情があって…。

実はOsamuさん、同性愛者なんです。 数年前、男友達がイタリアに留学&遊学していて、とても親切な日本人と知り合いになりました。 わたしの友達はなかなかの男前。 親切な日本人はOsamuさん。 2人ともとても人柄がよいので、交流が始まり(健全な意味)、そこからわたしもOsamuさんと面識が出来ました。 イタリア生活が長く、ホスピタリティーに長けているOsamuさんは、初対面だというのに、わたしと友人たちを日本のお家に招いてくれました。

お家に上がり、ご挨拶。 すると、Osamuさんはわたしの顔を見るなり、叫んだのです。 「キミ、ボクちゃんなの?! 生き写しだ…」と、興奮気味ですごく嬉しそうに。 わたしも周りも「???」、目がテンです。

自己紹介が終わり、「ボクちゃん」についての話が始まりました。 
「ボクちゃん」とは当時、Osamuさんがラブ・ラブだった韓国人の美青年の友人で、彼の思いは届かず、失恋。 そしてボクちゃんは女性と結婚する予定とのこと。 そんな心情の時に「ボクちゃん」に似たわたしが登場したのです。 彼の数々の写真(ツーショットも含む-笑)を見せてくれる。 言われてみれば、わたしと似ている…かも。 でも、それって、わたしが男系の顔ってこと? 美青年だろうけど、オンナとしては、ビミョーな気持ち…。 

その後、数回、Osamuさんと会いましたが、毎回、わたしのことを、懐かしむように、嬉しそうにみて「ボクちゃん」への思いを語ります。 こんなオンナのわたしなんだけど、彼のシアワセそうな顔をみると、ボランティアじゃないけど、人の役に立っているような、気分になれます。 

男とか、女とか、性差を超えて、人間的に慈しみあう気持ちのような。 彼がナイーブで、柔らかい気持ちの持ち主だって、わかるから。 それに、わたしのことを、女とみているのではないし、ボクちゃんの幻想に見ているから、こっちも、ある意味「安心」できるのです。 ですので、厳密にいうと「Osamuさんは、ボクちゃんの幻想を求めて、わたしのことが好き」なのです…(苦笑)

初めておぐパパさんのお家にいった日のこと。 新小岩駅で「あれ、この街にきたことあるかも…」と漠然とした気持ち。 家に帰り、毎年頂く年賀状をみると、Osamuさんのお家とおぐパパさんのお家はとっても近いと判明。 ああ、懐かしいって気持ちと、お元気かな、今、日本にいるならお目にかかりたいな、という気持ち。 

来週の約束、おぐパパのお家に行くのだから、着物で訪問したいところ。 でも、もし当日にOsamuさんと再会できるなら、わたしは着物を選ばないことでしょう。 わたしが突如、オンナ・オンナして着物姿で登場すると、きっと「永遠の心の恋人・ボクちゃん」への憧憬が薄れて、きっと悲しい気持ちにさせちゃうことでしょう。 またOsamuさんに会えるときには、なるべく、マニッシュな格好をして、喜ばせてあげたいと思うのです。

Osamuさんの描く、南イタリアの風景の水彩画は、とても繊細でピュアな感性の作品です。





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Last updated  2005.05.16 22:17:53
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