気がつけば、思い出し笑い

何年かに一度　やっかいな訪問者がある。
唇にぷくっと水ぶくれ、口唇ヘルペスくんである。
しばらく　会わないなあ　と思っていたら
ここ数週間の　ハードワークと夜のおつきあい
連続のせいか　ひょっこりやってきやがった。

今回は軽そう、と思ったんだが　すぐさま
病院へ。抗ウイルス剤と塗り薬を出してもらう。
口の中には口内炎も。ああ～、不快！！

診てくれた医師は５０なかばのじっちゃんセンセイ。
治療なんてもんじゃなく　問診でおしまい。

「あなた、声がいいって男性に言われない？」と
いきなり　問い掛けられる。

はぁ～？！

『声がでかい』とは言われますけどねー。
会社の同僚には　雪に覆われた北国育ちで
雪は音を吸収してしまうから　こいちゃんの
声は人より大きいのではないかとの分析も
された。本人的には耳が遠いのではなかろうかと
時折　不安になる。
声の大きい人が世界を征する、という誰がいったか
わからない格言（？）を信用するとしよう。

とりあえず　私の声質はじっちゃんセンセイの
ツボにはまったらしい。
そのあと、「昔　看護婦さんで　手のキレイな
人がいてねー、なんかドキドキしちゃうんだよー」と
なにやら嬉しそうに話していた。

いいけど　
オイラの薬、早く出しやがれっ！！
仕事に戻るから！！

そういや　このないだ　やはり飲んでいて
相手先の人が握手を求めてきた。
（ところで　ある程度の年齢になると
なぜ握手したがるんでしょう？）
やっぱり
「いやーキレイな手だねー」とほめてくれた。

あ、
わかった！
容姿全体とか、ほめるところなくなると
パーツにいくんだな。

・・・・・・・・・・
くぅぅぅぅ。