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Aug 28, 2007
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テーマ:戦争反対(1189)
カテゴリ:あの戦争を考える
1ヶ月振りです。

今年の終戦記念日は靖国神社と千鳥ヶ淵戦没者墓苑へ行きました。8月15日の靖国へ赴くということ、更には靖国と千鳥ヶ淵の関係は複雑かも知れませんが私たちはいつもと変わらず「戦没者に手を合わせたい」一心で出かけました。

猛暑の正午前。靖国神社では陽射しに焼かれながら献花をし、拝殿に向かって手を合わせました。同じように慰霊の気持ちを捧げようと遊就館の前に立つ軍用犬、軍馬、伝書鳩の慰霊像へ向かいました。木陰にあるため多くの人が像の周りで休憩をする中、戦歿馬慰霊像に沢山の人参を供える老人の姿がありました。持参のビニール袋から少しずつ人参を取り出しては像の足元にそっと置く、その人の表情はとても優しいものでした。私はある戦争体験集で読んだ話を咄嗟に思い出し、涙が溢れてしばらくそこから動けなくなりました。

「虜囚の列に慕い寄る軍馬たち」と題されたその実話を紹介させていただきます。


 午前七時、露営地を出発。シベリアではまだ真っ暗、駅をめざす。前に行く戦友のリュック一つを目当てにとぼとぼと歩いて行く捕虜たち。寒さと飢えと疲労に何の感情も起こらず、ただひたすらに歩き続ける。十一時近くになってやっと夜が白む。遠くに雪をかぶった低い山々が連なる。その下に松林が何十キロとなく続いている。森の手前は白一色の原野がわれわれの隊伍まで広がっている。
 ふとその原野の遠いはてに、黒い一群の生物らしいものがいるのに気がついた。よくよく見ると馬の群れである。そのうちの一頭が首を上げてわれわれのほうを見つめたと思うと、一散に駆け出した。続いて二頭、三頭。ついに何十頭の馬が一斉にこちらをむいて走り始めた。よく見ると日本馬、しかも軍馬の群れである。やせ衰えてろっ骨がまさに洗濯板のようだ。首は細って、その先に大きな頭がい骨のような頭がついている。
 彼らは懐かしい日本兵の軍服を見て躍り上がってよろこんだらしい。軍馬だった昔を思い出したのだろう。休憩にも休まず、水やまぐさの世話、毛並みの手入れをしてもらった兵を忘れかねたのか。それに引きかえ、ろくな食物を与えられず、雪中に立ったまま眠り、労役に酷使される毎日がさぞ苦しかったろう。われわれ捕虜の列に入り込んでポケットの中に口を入れようとする。馬の心情を思いやって老兵はポロポロ涙を流した。鼻をなでてもらってうれしそうにいななくのがあわれだった。われわれも同じ捕虜の身。何にもすることができない。顔を引きよせ、抱擁してやるだけが、せめてもの彼らに対するすまぬという心だった。
 やがて心ないソ連の警備兵に追い立てられ去って行く馬の目の深い悲しみの色。農村では家族同様に大切にされていただろう。
 しかばねも野ざらしだろう幾多の軍馬の魂よ、ゆるしてくれ。


愚かしい戦争のために尊い命を落としたのは人間だけではありません。軍馬、軍用犬ともに懐かしい故郷の地を踏んだものはついに一頭もいなかったと言われています。ただひたすらに任務を遂行し死んでいった彼らのことを忘れてはいけません。






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最終更新日  Aug 28, 2007 02:08:51 PM
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