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Aug 16, 2008
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カテゴリ:あの戦争を考える
8月15日終戦記念日の朝。


終戦記念日の朝


全てを焼き尽くしてしまいそうな
赤い太陽が昇っていきました。


早朝アルバイトだった私は家の用事を済ませ
お盆で半ドンの夫と立川で待ち合わせて
そのまま九段へ向かいました。

正午には間に合わなかったのですが、
少し過ぎた頃に九段下駅に到着。
改札を出ると機動隊の方達がウロウロ。
地上に出るまで、何人もすれ違いました。
地下鉄の出口から靖国神社までは、
たくさんの思惑が飛び交います。
何かを叫びながらビラを配り、署名活動をするひとびと。
私たちは慰霊目的なので受け取らずに進みます。

他国への謝罪や配慮を欠いてはいけませんが、
亡くなった先人たちのことをないがしろに出来ません。
ただ憐れだし
せめて亡くなった後の魂くらい、
安らかであって欲しいと願うばかりです。


社頭で拝んだあと、必ず立ち寄るのが
軍馬・軍用犬・軍鳩の慰霊像です。


靖國


一年前も目にして涙、涙だった光景です。
戦没馬を想い供えられた好物の人参や水
無心で働いた従順な彼らを
たったの一頭も祖国へ連れてこられなかった、
元兵士の無念の手記を必ず思い出します。
昨年も記事に載せましたが、今年も紹介させていただきます。



「虜囚の列に慕い寄る軍馬たち」

 午前七時、露営地を出発。シベリアではまだ真っ暗、駅をめざす。前に行く戦友のリュック一つを目当てにとぼとぼと歩いて行く捕虜たち。寒さと飢えと疲労に何の感情も起こらず、ただひたすらに歩き続ける。十一時近くになってやっと夜が白む。遠くに雪をかぶった低い山々が連なる。その下に松林が何十キロとなく続いている。森の手前は白一色の原野がわれわれの隊伍まで広がっている。
 ふとその原野の遠いはてに、黒い一群の生物らしいものがいるのに気がついた。よくよく見ると馬の群れである。そのうちの一頭が首を上げてわれわれのほうを見つめたと思うと、一散に駆け出した。続いて二頭、三頭。ついに何十頭の馬が一斉にこちらをむいて走り始めた。よく見ると日本馬、しかも軍馬の群れである。やせ衰えてろっ骨がまさに洗濯板のようだ。首は細って、その先に大きな頭がい骨のような頭がついている。
 彼らは懐かしい日本兵の軍服を見て躍り上がってよろこんだらしい。軍馬だった昔を思い出したのだろう。休憩にも休まず、水やまぐさの世話、毛並みの手入れをしてもらった兵を忘れかねたのか。それに引きかえ、ろくな食物を与えられず、雪中に立ったまま眠り、労役に酷使される毎日がさぞ苦しかったろう。われわれ捕虜の列に入り込んでポケットの中に口を入れようとする。馬の心情を思いやって老兵はポロポロ涙を流した。鼻をなでてもらってうれしそうにいななくのがあわれだった。われわれも同じ捕虜の身。何にもすることができない。顔を引きよせ、抱擁してやるだけが、せめてもの彼らに対するすまぬという心だった。
 やがて心ないソ連の警備兵に追い立てられ去って行く馬の目の深い悲しみの色。農村では家族同様に大切にされていただろう。
 しかばねも野ざらしだろう幾多の軍馬の魂よ、ゆるしてくれ。





戦時中、男が戦争に駆り出されたあと
次は馬も差し出さなければなりませんでした。
人間同様に赤紙が届いたといいます。
日の丸を振って出征を見届けたそうです。
帰りに昭和館で「戦中・戦後をともにした動物たち」という
企画展を見てきましたが、
犬にも「三郎君」と書かれたタスキがかけられ
御祝いしている写真が飾られていました。

兎は防寒外套に毛皮として、
鳩は伝令に使われました。
このような動物達は「ものいはぬ戦士」として
戦争に巻き込まれていったのです。

また、その企画展において
戦時中に銃殺・毒殺された動物たちのことも紹介されていました。
(「かわいそうなゾウ」という物語が知られていますね)
死んでしまったライオンの剥製や
猛獣が減っていくたびに変ったという、
上野動物園の当時の園内地図なども展示されていました。
※8月末まで、昭和館にて無料で観ることができます。
動物達の無垢な命に胸を打たれる展示です。



靖國



軍馬像の近くには、賓客用の「到着殿」があります。
マスコミや大勢の人びとが集まっていました。


靖國


誰かが出てくると一斉にフラッシュが焚かれ
日の丸の小旗が見え隠れしましたが、
誰だったのかは確認できず。
「石原都知事だって」と話しているのが聞こえました。



その後、千鳥ヶ淵戦没者墓苑へ行きました。
こちらは福田総理と天皇・皇后両陛下のお花が飾られていました。
終戦記念日だと言うのに、いつもよりほんの少し人がいる程度
靖國の喧騒と比べるとひっそりです。


花見の頃の千鳥ヶ淵とはまた違う桜並木を歩きました。
歩道が整備されて歩きやすくなっていたけど、
趣きが無くなってしまって残念です。

迫力あるセミの大合唱。
そこにいる、ほらここにも、と
至近距離にセミさん。苦手なのでちょっと怖い。


日本が参加していた戦争から逃げてはいけません。
哀しいこと、残酷なことを目を背けずに知る
それは辛いことですが、
日本に生まれてきたのだから仕方がないのです。
平和を訴えていくためには。



千鳥ヶ淵





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最終更新日  Aug 16, 2008 04:46:06 PM
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