5日前のSankeiWEBの記事。
タイトルを見た瞬間、許せないと思いました。
「日本兵遺骨が見世物に トラック環礁」
記事を抜粋すると
==========
世界有数のダイビングポイントとして知られるトラック環礁(ミクロネシア連邦チューク州)で、日本兵の遺骨が見せ物にされている-。こんな情報を耳にした国際協力機構の職員が現地に赴き目にしたのは、現地のガイドが沈船の中に眠る遺骨を甲板に並べ、欧米のダイバーを案内してチップを得ているという現実であった。 連合艦隊泊地であったトラック環礁は昭和19年2月17、18日の両日にわたってアメリカ軍の空襲を受け、艦船43隻が沈められた。戦後、日本政府によって遺骨の一部は引き揚げられたが、大半は船の中に眠ったままだ。
==========
ガイドは自分だけの遺骨隠し場所を持っており、ダイバーを案内して大目のチップを手にするという(さすがに日本人にはしないらしいが)。
実際は、もう何十年も前からこのようなことが行われていて「何故いまさら記事になるのか」と疑問の声もあります。
しかし家族を想いながら帰郷叶わず、遠く深い海で眠っている人たちです。
儚く散った彼らを死後までこんな目に遭わせるのですか。
遺骨収集が困難ならせめて静かにゆっくり眠らせてあげてください。
戦跡を知ることは平和のためにも必要ですが、亡くなった方がまだそこにいるのにそれを見世物にして金儲けをするとは。
いずれにしろ、太平洋戦争そのものが「遠い過去」として捉えられている象徴的な事件だと感じます。
ところで自民党総裁選間近。親中派の福田さんは首相になっても絶対に靖国参拝はしないだろうな、と思っていましたが昨日の外国人記者クラブでの会見ではっきり意思表示していましたね。麻生さんは明言はしていないようでしたが「慰霊と政治は違うものだ」と発言していました。
私は当然麻生さん側の考え方ですが、このようなことを言うとすぐに「右」とか「戦争美化」とかで括られてしまうのはとても残念です。
本当ならもっとも自然である気持ちの表し方が「慰霊」なのに、それを意のままできなかったり、ないがしろにすると死んだ人の霊は鎮まることなくずっと彷徨い続けると私は考えます。
アジア諸国との歴史の確執により気持ちを表せないのであれば、亡くなった方たちはおろか、ひたすらに「その時代」を生き抜いてきた人びとも気の毒です。