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動物たちを助けるためにできること

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◇小次郎とユキ◇

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2005.10.05
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鳥インフルエンザの感染が疑われた鶏たちは、「家畜伝染病予防法」や「高原病性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針」、「動物の処分方法に関する指針」に基づき、現在の時点では殺されていくことを免れません。
鶏たちが大量に殺されている現状を根本的に変革するためには、現行法や基準の見直しを訴え、改正案を検討していくことが必要でしょう。
 それと並行して、私たちにできることの一つは、現行法の中で殺されていく鶏たちの苦しみを少しでも軽減するために、鶏に直接手をくだす立場におかれている各自治体の職員の方々に、せめて鶏に対する配慮ある接し方をお願いし、多くの国民の監視の目があることに意識を向けてもらうことだと思います。

 今回発生した、埼玉県や茨城県の鳥インフルエンザに関して、以下のようなやりとりを行いましたので、以下にご参考までに掲載いたします。こちらをご覧くださった心ある皆様方におかれましては、鳥インフルエンザの発生した自治体へ、是非、電話や手紙、メールなどで、物言えぬ鶏たちの声となり、訴えていただけますようお願いいたします。
 たとえ今回は当該の鶏がすべて殺されてしまっていた後であったとしても、また同県で鳥インフルエンザが発生しないとは限りません。その時のためにも、常時から、私たちの考えを訴え続けていくことが必要だと思います。

≪埼玉県の連絡先≫
埼玉県農林部畜産安全課家畜防疫等担当
電話 048-830-4175
E-mail a4170@pref.saitama.lg.jp

≪茨城県の連絡先≫
茨城県農林水産部畜産課
http://www.pref.ibaraki.jp/category/teian_iken.htm
(こちらのサイトから意見を送れます)


【埼玉県とのやりとりの経過】

1)2005年8月24日 私から、埼玉県農林部畜産安全課家畜防疫等担当の方へ問い合わせ:

この度は、貴県で鳥インフルエンザ抗体陽性が確認されたことにつきまして、その対応におかれまして大変なこととお察しいたします。
埼玉県鴻巣市の採卵養鶏場「イセファーム堤向農場」の鶏の殺処分に関してお伺いいたします。
ご存知の通り、「動物の処分方法に関する指針」では、「病気等により治療、回復の見込みがないと獣医学的に判断された動物、何らかの理由で飼養続行ができなくなった動物などの処分方法は、できる限り動物に苦痛を与えないという観点から、安楽死用薬剤の投与、頸椎脱臼、断首等の処分方法を用いる」と定められています。
埼玉県では「職員らは鶏を約30羽ずつバケツに入れ、二酸化炭素で窒息死させた後、トラックで近くのごみ焼却場に運んで焼却した(毎日新聞)」とありますが、指針における「できる限り動物に苦痛を与えない」という観点に関して、今回の殺処分においてはどうなっているのでしょうか?
「二酸化炭素ガスによる窒息により行う」と定められているのは、動物愛護の観点から安楽死をさせるためという趣旨だと思うのですが、今回の鳥インフルエンザでの鶏の殺処分においては、その二酸化炭素ガスによる窒息死のさせ方が妥当な方法でなされているのかとても憂慮しております。
今回の場合、殺処分をしているのは埼玉県の職員の方なのでしょうか、それとも業者に委託していらっしゃるのでしょうか?
県の職員の方であれば獣医師でしょうか、もし業者の方であれば、どのような資格をもった人が行っているのでしょうか?
また、バケツに入れて二酸化炭素で処分しているとのことですが、どのようなバケツに何羽を入れているのでしょうか?
鶏を捕まえるときの捕まえ方(両手で丁寧に捕まえているのか、それとも翼や足を掴んだり乱雑に扱うこともあるのか)、バケツまでどのように運んでいるのか、バケツに入れるときはどのようにしているのか(底面積が広くうまく並べてあげられるのか、重ねたりしているのか)などについてもどうか教えてください。
また、全羽の殺処分までには何日も要するとのことですが、死を待つ鶏への給餌給水などの世話はきちんと行われているのでしょうか?
二酸化炭素で意識を失わせ安楽死させるためには、厳密な濃度計算等に基づいてなされなければ、それこそ意識消失前に非常な苦しみの中での窒息死となってしまうものです。
これは動物愛護の観点からの安楽死とは、言い難いものだと思います。
また、鶏はとても感受性の鋭い生き物ですので、その扱われ方によっては、非常な恐怖と苦痛を与えかねません。
防疫上の観点からの適切な対応が大切であることは理解しています。
しかし、動物の苦痛に対する配慮に対しても、大きな懸念を感じている国民は少なくないと思われます。
ご多忙の中恐れ入りますが、お返事をお待ちいたしております。
どうぞ鶏に対する配慮ある対応を心よりお願い申し上げます。

2)2005年8月26日 埼玉県農林部畜産安全課家畜防疫等担当の方より返信:

鶏の殺処分方法についてのお問い合わせについて、次のとおり回答いたします。
殺処分の方法については、さいたま市食肉衛生検査所の方の回答のとおり、「高病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針」に基づき、二酸化炭素ガスにより実施しています。殺処分を担当しているものは、県職員で当初獣医師のみで実施していましたが、どうしても10万羽弱の鶏を短期間で処分するには、獣医師のみでは困難で、一般の職員も獣医師の指示のもと、実施しています。
鶏の捕まえ方は、ケージの構造上両手は入れられないので、片手で取り出しすぐ側のバケツに入れ、二酸化炭素ガスを注入し、安楽死させており、注入後速やかに鶏は死亡しています。
また、現在いる鶏の給餌等は、従前どおりきちんと行っており、農場の担当者も、やるせない思いで、餌をやり続けているとお聞きしています。
私も獣医師であり、一般職員も含め鶏を処分することは本位ではありませんが、家畜伝染病予防法に基づく、病気のまん延防止策としてやむを得ず実施しているもので、殺処分に当たっては、引き続き十分鶏配慮して実施して参りますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

3)2005年8月27日 私から、埼玉県農林部畜産安全課家畜防疫等担当の方へ返信:

この度は、ご返信をどうもありがとうございました。
農場のご担当の方も、職員の皆様方も、本位でなさっているわけではないことは、私も察してはおります。
大変辛い作業であることと存じます。
また、殺される前の鶏たちが、これまで通りきちんと世話をされているということを伺い、少し安堵いたしました。
ただ、お答えいただけていない部分がありましたので、何度もお問い合わせして恐縮ではありますが、再度お伺いさせていただきます。
懸念していることの1つは、鶏が殺されるときに本当に安楽死になっているのかということです。
前回もご質問させていただいたことと重なる質問ですが、バケツとは具体的にどのような形状のどのような大きさのものですか?
何羽の鶏がその中にどのような体勢で入れられているのでしょうか?
きちんと並んで入れるのですか、重ねたりしていることはないでしょうか?
二酸化炭素ガスは、確実に「安楽死」となる正確な量と方法で注入されていますか?
二酸化炭素ガスが注入された後、死亡する前にきちんと意識が消失していることをどのように確認していますか?
意識があるままでの窒息死にはなってはいないでしょうか?
安楽死をさせているということを言える根拠を、どうぞ教えてください。
お返事お待ちしております。

4)2005年8月30日 埼玉県農林部畜産安全課家畜防疫等担当の方より返信があり、「質問いただいた事項についての回答は、差し控えたい」との回答でした。

5)2005年9月1日 私から、埼玉県農林部畜産安全課家畜防疫等担当の方へ返信:

この度は、大変な中でのご返信、どうもありがとうございました。
ご担当職員の皆様方のご苦労とご心痛は、お察し申し上げます。
しかし、前回お問い合わせさせていただきました事項につきまして、ご回答いただけなかったことで、かえって不安な気持ちが募っております。
何故ご回答いただけないのか教えていただけないでしょうか。
重ね重ね恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

6)2005年9月5日 埼玉県農林部畜産安全課家畜防疫等担当の方より返信があり、「繰り返しになりますが、回答は差し控えたい」との返答。「既に当該農場の鶏舎には、本来いるべき鶏は1羽もなく、見渡す限りがらんとしたケージと静寂だけが残っています。ウイルスのまん延防止措置のために殺処分をせざるを得なかったことに、再度ご理解いただきますようお願い申し上げます。」とのことだった。

7)2005年9月24日 私から、埼玉県農林部畜産安全課家畜防疫等担当の方へ返信:

先日は、お忙しい中、幾度にも渡りお返事をくださいまして誠にありがとうございました。
鶏を殺さざるを得ない辛い状況に、直接関わらざるを得なかった××様をはじめ職員の皆様方のご心中につきましては、深くお察し申し上げます。
先日、ご質問させていただきましたことにつきましてお答えいただけなかったことは、大変残念に不安に感じております。
お答えになりにくかったということは、私が懸念しておりましたような殺し方がなされてしまっていたのではないかと、推察せざるを得ない心境です。
なお、「ウイルスのまん延防止措置のために殺処分をせざるを得なかったことに、再度ご理解いただきますようお願い申し上げます」とお書きくださりましたことに関してなのですが、今回のような事態において、鶏を殺さなくてすむような対処ができるのであれば、それにこしたことはないと感じるのはもちろんなのですが、もし防疫上の観点から殺さざるをえないとしても、せめて、「安楽死」と呼ぶにふさわしい方法で対処してほしいとお伝えしたかったのです。
鳥インフルエンザにおいて、鶏を殺すことやその手段について変革を申し立てるためには(ワクチンの導入に関することも含め)、「高病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針」等、法律や基準、指針の見直しを訴えてゆくことが必要であり、それらの点につきましては、しかるべき方面への働きかけを今後行っていかなければならないと考えております。
しかし、今は現行の指針にのっとって鶏を殺さざるを得ないのであれば、せめて鶏の苦痛が少しでも少なくてすむよう、実際に鶏を殺すことをせざるを得ない立場となられている現場の方々に、鶏の苦痛を最小限にするような取り扱いをお願いしなければならないと考え、今回の一連のお問い合わせやお願いをさせていただいておりました。
××様には、ご多忙な中においても、誠実なご回答をいただけましたことにはとても感謝いたしております。
限られた時間の中で、たくさんの鶏を殺さなければならない状況下でとれる対応は現実的には困難な課題が多いかとは存じます。
また、実際に手をくだすことに伴うご心痛も、お察し申し上げております。
しかし、言うまでもないことではありますものの、鶏一羽一羽にかけがえのない命があり、鋭敏な感受性があります。
それらのことを考えますと、言葉を発せない鶏の声をせめてかすかにでもお伝えせねばとの一心で書かせていただきました。
今後、貴県においてまた鶏を殺さざるを得ない状況になりました折には、その思いを再度お汲み取りくださり、ご対応いただけますよう、鶏たちと共に深くお願い申し上げます。

*茨城県とのやりとりの経過につきましては、下記ホームページをご覧いただけましたら幸いです。
http://homepage3.nifty.com/kojirotoyuki/test.htm





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Last updated  2005.10.05 13:11:51
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じぃこ@ Re:はじめまして(10/05) 初めまして^^畜産の福祉について考えてた…
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