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カテゴリ:仕事と人間心理
開店前、従業員出入り口で入店手続きをすませるや、どこからか 「おねえさん、お久しぶりぃ」 の声が聞こえてきた(注。関西では、老人をのぞけば、年齢に関係なく知らない女性に対しても「おねえさん」と呼びかける)。
「こっこさん、ご無沙汰〜」 「元気でいた?」 「何年ぶりかしらね」 の、声、声、声。 全員が、顔見知りの同業者たちだった。
「今日、何かあるの? もしかして、特招会?(特別招待会。要はいつも買い物に来てくれる常連さんに向けたセール日)」 「いえ、特招会ではない。店をリニューアルしたので、それを記念してのオープン祭」。 「ははぁ、、、。なるほど」。
バックヤードで営業さんたちが次から次へと麺をゆがき(売場でゆがくと非常に危険なので)、それに私がめんつゆをかけながら表の売場で宣伝販売。 このスタイルで、夕方6時までに、実に550人近い試食が出た。
大袈裟ではなく、お祭り。 試食は、こうでなくっちゃ。 売上よりも、まずはお客様のノリなのだ。
その美しい空が見下ろす、われわれ人間が作ったものもまた、すべてが美しい。
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最終更新日
2023.10.30 08:28:51
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