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2023.12.30
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カテゴリ:終活と断捨離


ガレージに

「ご自由にお持ち帰り下さい。以下云々」

との貼り紙と共に置いていた、羽子板についに引き取り手があらわれた。

めでたし。めでたし。


これは、
38年前に生まれた娘が初めての正月を迎えた時、私の両親が贈ってくれたものだ。結婚した娘が女の子を得たあかつきには、その子、すなわち我が孫娘に譲り受けられた。


ところが、この秋、娘が

「家が手狭だし、雛人形と共に保管場所に困っている。共働きだから飾る時間も貰える人を見つける時間も方法も見つからず、と言って寺院などにお焚き上げを頼むには費用がかかる。ゴミとして処分したい」

旨のラインが届いた。


両親の気持ちを思い測れば、娘のこの申し出には驚きを通り越して呆れてしまったが、考えてみれば、

「なるほど」

と納得できる面もあり、それならば欲しい人に無料で持ち帰ってもらおうと、我が家のガレージに置いてみることに決めたのだ。


もっとも、最近、少なくないね、こういうケース。羽子板や雛人形の他にも、母親や祖母の形見のきものの管理に困っているとか、先祖代々の高級家具に自宅のスペースを奪われて不自由しているとか。

ある仕事仲間はこぼした。

「義母()が結婚する際に義母の両親が用意してくれたきものがたくさん残っているんだけれど、ある年齢から葬式ですら義母はきものを着なくなったし、嫁の私も娘も娘の娘もきものを着る機会はない。そもそも興味がないワ。この先、義母の介護の負担が増えると私も大きな片付けが辛くなるだろうし、と言って品物自体は立派なものらしく、それ以前に義母のもんやから売るのも捨てるのも勝手に出来へんし、うーん、本当にどうしたらええんやろね?」。


時代と共に生活様式が変わってきている、、、。






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最終更新日  2023.12.30 15:52:07
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