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カテゴリ:仕事と人間心理
先週末の土曜日は滋賀県中部にある24時間営業の総合スーパーで機能食のデモ。昨年からSNS上でも話題になっている、調理法も見た目も限りなくインスタントものに近いながら、肝心の味や栄養素もおろそかにしていない。つまり、簡単に作れるけれど、カラダのこともちゃんと考えている食品(だから機能食なのだ)。 着眼点は素晴らしいものの、願わくは、もう少し買い求めやすい価格ならなあ、、、。 さて、先だってのブログの続きである。 記事内で、 「一般に高齢者は薄味を好むとされているし、現実にもそれはあらわれているが、生物的には加齢と共に"みらい"という舌上で味を感じる機能が衰えてくるので、本来なら濃い味を求めるようになるはず。なのにそうならないのは、これまでの"高齢者は薄味好き"という刷り込みが世間に浸透し、高齢者がそれを実行しているうちに、刷り込まれたその味に慣れてくるからなのではないか」 と書いた。 この推測。人間心理をつかさどる諸々の観点から、こと日本人に関する限りはかなりの確率で当たっていると感じる。 同調圧力が強く、「和」を大切にする日本人は、本音の部分では少数派でいることを恐れている人が大半ゆえ、結果として多くの事柄が「多数派が支持している事柄こそが正しい」となるからだ。 もっとも、だとしたら、次の織田信長の有名なエピソードはどうとらえる? 織田信長が倒した敵の大将、三好義嗣の料理番であった坪内某。彼の腕の良さを家来に聞かされた信長はさっそく料理を作らせた。味が気に入ればこちらの料理番として召しかかえようと思ったのだ。 坪内某が作った料理を一口食べた信長は、しかし、「水くさい(薄い)」と激怒。坪内某を殺そうとした。そこを坪内某は「もう一度作らせて下さい」と懇願。果たして、2度目はうまくいった。信長は上機嫌で、坪内某が作った焼き物も吸い物も全部平らげたのだ。 1度目の時と、何が違ったのか? 塩気である。 坪内某が1度目に作った料理は、京風の薄味。本来つかえていた三好家は京にいた将軍家のまつりごとの一部を担当することもあった影響で、食生活もあっさりと上品な味付けだった。 ところが、信長は自ら先頭に立って戦(いくさ)に出かけるだけあって運動量が半端ではなく、したがって汗も多く流していたためか、カラダは塩分を求め、田舎風の濃味が好きだったのだ。 高齢になると薄味を好むとされる理由の1つに、この運動量の低下もあげられるのでは? スポーツジムに通ったり毎日のように低山登山をしたりする活発な高齢者も今日日では少なくないが、全般的には若年層の方がよく活動する。当然、汗の消費量も多く、塩分は小まめに補給せにゃなあ。 ただ、塩分にせよ糖分にせよ脂質にせよ、何事も摂りすぎはよくない。 写真は織田信長(Public Domain)。 一説によると、尾張の郷土料理の焼き味噌をはじめとする、しょっぱくて濃い食べ物が大好きで、1日に40gもの塩分を摂っていたそう。
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最終更新日
2024.02.21 08:25:21
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