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カテゴリ:旅行
夫婦でプライベートな旅行なんて新婚旅行以来のこと。
久しぶりに主人が運転してくれたこともあって助手席で私のテンションは上がっていた。 ただ、お天気は予報通り午後から凄い雨に・・・。 お目当ての「海洋堂ホビー館四万十」には嵐のような天気の中をやっとのことで辿り着いた。 主人は目を輝かせて撮影をしたりじっと見入ったり、かと思うと歩き回り、彼の趣味のほとんどが集まっているミュージアムに居ることで嵐のような天気もお構い無しの気配。 私は胸の中で…『これから無事にホテルに行けるのかな?』と一抹の不安をうち消しては考えていた。 雨音と唸る風…その頃、四万十市には大雨洪水警報が出ていたのだった。何も知らず私たちはミュージアムで時間を過ごす。 さて、そろそろホテルを目指して行かないと… 名残惜しそうな主人を「次はみんなで来ましょ」となだめながらナビの誘導に従い雨と風の中、車は出発。 国道の標識は出ているものの、気づけばどんどん山中の狭い道を登っている。 ところどころで木が落ちていたり土砂崩れの気配。主人も私も怖くなってきた。 「おい、このナビ大丈夫かい?」 「引き返そうか?これじゃ峠越えみたいだし初めての道なのに怖いよねぇ」 引き返そうにも車が一台やっと通れる幅。何処でUターンするか恐る恐る走りながらやっと少しだけ広い場所を見つけ引き返す。 ライトをつけて徐行運転。 主人も私も無口になる。雨の音だけが車を叩く。早く人里へ出たい・・・そんなことをお互いに思って祈っていたのだった。 道の駅らしき場所に着き、ほっとしたのもつかの間、4時で閉めたばかりなのか電気が消えていく。 慌てて車から降り、スタッフらしき女性に「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが」と雨に濡れるのも何のそのすがりつくように近づいた。 四万十市まで行きたいのだがナビのまま走らせたら山の中へ連れて行かれてしまったので引き返してきたことを話すと 「あぁこの山は初めて走るんやったら怖いよねぇ。私らも滅多に行かんがやきね。狭いろう?こわかったねぇ」 「えぇ。このお天気なので土砂崩れとかも心配で・・・」 「そうなが。警報が出とるきね。大雨洪水警報。これからもっと降るよ」 そう言いながら少し遠回りになるけれど分かりやすく四万十市まで行く道を丁寧に教えてくださった。 風が吹き出して道なりの木々が揺れている。雨音が激しく車を叩く。このときばかりは主人の安全運転を心から頼れると実感し感謝した。 海沿いの国道に出て太平洋の白波を横目に「やっとここまで来たね」「あぁ長かったな」 ホテルの駐車場に着いても雨がひどくて車から降りられない。 今日1日の走行距離は250キロだった。 パパお疲れさまでした。 この後、主人はまた、大変な経験をするのだが後日アップすることにしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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