小耳のさよならおじさん
外に出て、家に戻る時には両手に紙袋の毎日。今の街は私には呪いです。「50%OFF」それは私を店に招き入れる。。そして諭吉をさらって行く。。今日、久しぶりに小さい頃から行きつけの洋食屋さんに向かった。ガイドブックにも載る有名なお店。そこのランチは、たまらなくおいしい。日替わりのランチにあつあつのお味噌汁。お店のご夫婦もとても感じの良い方達で。今日のランチは何かと、胸を踊らせ向かうと、何やら暗い。定休日は火曜日のはず。近づくにつれ、頭が困惑。何と、閉店していた。20年は通ったお店が、今は店内も跡形もなく整理され、こんなにせまかったのかといわんばかりの、コンクリートの空間。調べに調べた。自分はこんなに必死になったかと思うくらいに。すると、シェフが亡くなっていた。寡黙なシェフだったが、私の事をいつも気に掛けてくれ、おいしい料理とともに、父親のように声をかけてくれた。おじさん、ありがとうございました。おじさんの一言で、一時的な感情で仕事を辞めそうだった時も、踏ん張れました。もう、あのランチが食べられないかと思うと、残念で仕方ない。私が芸能人なら「はなまるマーケット」に出た際には、ここのランチを紹介したかったのに。ご冥福をお祈りいたします。そんな小耳の独り言。