カテゴリ:読書
……秋は、スポーツだけでなく、読書も楽しくなる季節。 毎度恒例になりました、私の新潮クレストブックス読書。 ラヒリの3作目は、もはや待望のという評価らしく、4月に原書が出て5か月近くで翻訳が出た(奥付が8月30日)。 神保町で一番大きな書店で、いまも平積みの一画をキープしている。 ジュンパ・ラヒリ『見知らぬ場所』 見知らぬ場所 一作目ほどの衝撃を感じなかったのは、この人の綴る作品世界に慣れたからだが、同時に作者の視点が移民二世世代にのみシフトしてきているからだと思われる。 インドへの強い帰属意識を有したこともなく、現代日本で暮らす我々と大差ないくらいに、「どこの人でもない」世代の感覚。 ……こうして世界は単一化されていく。 それでも、短編を読んでも長編並みに「描かれなかった」人生のストーリーが、読者の頭に容赦なく流れ込んでくるのは相変わらずで、またまた浸りきって読みふけってしまった。 まだまだ。 この人はいける。うん。 次。 図書館にて。 桐野夏生『魂萌え!』 魂萌え! 定年後、夫に先立たれた世間知らずの専業主婦が垣間見た、都会の人間模様。怖 うわー。どろどろ。 60歳になってすらこんなことで思い煩うとは、耐えられん。笑 で、いまは新刊書でこんなのを読んでいます。 江國香織『左岸』 左岸 辻仁成『右岸』 もセットで。 右岸 『冷静と情熱のあいだ』のときと同じく、女性視点の『左岸』から読み始めてまだ前半3分の1だが、『右岸』の文章まで想起できます。 たのしみ。笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 23, 2008 08:52:22 PM
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