カテゴリ:太宰治
……6月13日。 敬愛する太宰治が逝って61年、今年は生誕100年ということで明るいイベント、現代的メディアでの話題が満載です。 水底の週間というのは、もはや年に一度の修行期間のようになっていますが、今年はちょうど「走れメロスマラソン」(笑)に向けて体重を落とすべき時期にあたっているので、短期ダイエットを兼ねてがんばります。笑 ……さて13日、玉川上水入水のその日を選んだわけでもないだろうが、ようやく新宿でも公開になった映画「斜陽」を観てきました! 早 朝イチの上映に駆け付けることができたのは、盟友ウツミノリコ氏が在京中だったおかげ! 実は内海さんも、太宰研究会の新進気鋭の研究者として売り出し真っ最中。 アフィリエイト画像がなかったのだけど(汗)出たばかりの『新世紀太宰治』という立派な論集に、堂々の未発表論文を掲載されている。 つねづね私が彼女の演劇・映画に関するセンスを信頼していることもあり、コアすぎる趣味を共有できる仲間が少ないこともあり、これまでにも何度も文学がらみの芝居やら映画に一緒に足を運んでいる。 「斜陽」はもちろん二人とも好きな作品で、せりふ(?)を暗記して言い合えるくらい読んでいる。 キザですわ。 この野郎。 みたいな。爆 しかし…… 少々期待しすぎてしまったか…… サトエリちゃんのかず子、高橋ひとみさんの「お母さま」。 上原二郎はまさかの温水洋一さん。 キャストは悪くないと思うのだが…… 奇異な演出だった。汗 冒頭、満開の桜の映像が妖艶に散り始め……たあたりで、いやな予感がしたのだが。笑 詳細はネタばれになるので避けるが、時代設定をぼかした演出が大きな改変ポイントで、そのことによって重要な事項がいくつも無視されることになり、そしてその割には細部には手をつけずに……原作のつまみ方のテンポも悪く、なんとも奥行きのない作品に感じられてしまった。 むうう残念。 サトエリちゃんのデコラティブな胸元とバシバシのアイメイクは素敵に似合っていたし、温水さんの「キザ」なせりふはさりげなくてとても上品だったけれども。けれども。 むうう。 残念。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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