テーマ:介護・看護・喪失(5317)
カテゴリ:┌ コミュニケーション
7月10日のメルマガ「今日のフォーカスチェンジ」で白雪姫プロジェクトが紹介されていました。ホームページを見て、とても心を打たれました。
今日は、その中の「あかさたなスキャン」について、ご紹介します。 「あかさたなスキャン」「瞬き、目の玉、指、顔、体の一部が動けば、お話しすることができます」との説明に興味を持ってクリックしたら、もう涙が出たー💦 「宮ぷー」さんが「あかさたなスキャン」でお話しされている動画がアップされていますので、是非是非見てください。あかさたなスキャン 父の体調が急変してから亡くなるまでの2週間は、高熱が出ては解熱剤で対処する毎日でした。心拍数も、とんでもない値。口を開けっ放しにしてハァハァ息をしながら目を閉じていることが多かった。目を開けたときも、視線が合わなかったり虚ろな感じがすることも…。原因はよくわかりませんが、声も出せなくなりました。 一見したところ、意志疎通は難しく感じる状態だったかもしれません。 けれどその中でも、ふと調子の良いときは、母手作りの50音ボードをはじめ、懸命に口を動かし息を出して伝えたり、その時々に可能な方法で(時間はかかったけれど)コミュニケーションできました(6月7日~26日のブログに書きました)。父には伝えたい意志があったし、そんな状態でも周りの様子を把握していました(ずっと眠っていたように見えたのに、病院の請求書が棚に置かれたことに気付いていたり)。 私たちが話しかけることは、本当に最後の最後まで伝わっていたと思います。微かにですが手を握り返してくれたり頷いたり、瞬きで示したり、涙がにじむことで、「聴こえているよ」と教えてくれました。 でも、でも、「あかさたなスキャン」を知っていれば、もっとコミュニケーションできたな…。 体力・気力的に50音ボードが使えなくなったとき、この方法を知っていれば…。亡くなる3日前からは酸素マスクを付けたこともあり、父が懸命に口を動かしても、聞き取ることができなかった…。 あかさたなスキャン…簡単な方法で、言われてみれば、あっそうかーと思うのに、全然思い付きませんでした。 だから、できるだけたくさんの人に、こんなコミュニケーションの方法もあると知ってほしい。 強くお伝えしたいのは、意識がないように見えても、驚くほど聴こえているし、自分の思いを伝えたいという意志があるということです。もし身近にそういう状態の方がいらっしゃったら(あるいは今後、接する機会があったら)、絶対に聴こえているんだと思って、接していただきたいなぁと思います。 父が亡くなったのは先月(6月)ですが、昨年12月にも体調が急変してICUに運ばれたことがあります。当時、容態が回復した父が「ICUに運ばれる前に『このまま逝ってしまえば楽だよね』と話している声が聞こえた」と涙目で話してきたことがありました。 父には「逝っちゃわないで、本当に良かったよ…」と応えました。実際にそう言った方がいたかどうかは、全然確かじゃない。でも、この時、本当に命の瀬戸際でも聴こえていることを絶対に忘れないようにしよう、と思ったことは良く覚えています。 父が息を引き取ったのは、妹が病室に駆け込んでから10分ほど後のことでした。私と母で、○○(妹)、もうすぐ来るからね!と言い続けていたのが絶対に聴こえていたんだと思います。 父のことは、しばらくブログに書くのを控えようと思っていましたが(どうしても、いろいろ心の中が波立ってしまうので💦)、「白雪姫プロジェクト」のことを知って気持ちが変わりました。読んでいただきまして、ありがとうございました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.07.14 15:40:10
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