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星野富弘さん。
1946年:群馬県に生まれる。 1970年:群馬大学教育学部体育科卒業後、中学校の教諭になるが、クラブ活動の指導中に頸髄を損傷。首から下の運動機能を失う。 以後、9年に及ぶ入院生活が始まる。 1972年:口に筆をくわえて文や絵を書き始める。 国内外で「花の詩画展」を開催。 息子が不登校だった時期、本がほとんど読めなくなりましたが(読む気力もなくなり、読んでも内容が頭に入りませんでした💦)、星野富弘さんの詩画集だけは繰り返し見ていました。 どれほど力をいただいたか、わかりません。 持っているのは『ありがとう 私のいのち』と『いのちより大切なもの』の2冊。 当時、特に好きだった詩画は… ******* 『悲しみの意味〜サフラン〜』 冬があり夏があり 昼と夜があり 晴れた日と 雨の日があって ひとつの花が 咲くように 悲しみも 苦しみもあって 私が私になってゆく ******* ****** 『やぶかんぞう』 いつか草が 風に揺れるのを見て 弱さを思った 今日 草が風に揺れるのを見て 強さを知った ******* 柔らかく美しい花の絵と、深く温かい詩から成る、富弘さんの詩画。 その文字の優しいこと…。 口でくわえた筆で描かれた、一枚一枚。 本当に癒され、励まされました。 最近、久しぶりに読んで、いいなぁと思った詩画は… ******* 『日日草』 今日も一つ 悲しいことがあった 今日もまた一つ うれしいことがあった 笑ったり 泣いたり 望んだり あきらめたり にくんだり 愛したり そして これらの一つ一つを 柔らかく包んでくれた 数えきれないほど沢山の 平凡なことがあった ******* ******* 『命一式〜プリムラ・メラコイデス〜』 新しい命一式 ありがとうございます 大切に使わせて頂いておりますが 大切なあまり仕舞いこんで しまうこともあり 申し訳なく思っております いつもあなたが 見ていて下さるのですし 使いこめば良い味も出て来る ことでしょうから 安心して思い切り 使って行きたいと思っております ******* 辛かった日のことが、後に楽しく思い出せるように、人の心には仕掛けがしてあるようだった。 (『ありがとう 私のいのち』p.5より) 抱きしめたくなる本…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.10.14 14:42:53
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