カテゴリ:└ 将棋
映画『聖の青春』のDVDをレンタルショップで借りて観ました。
観たのは1ヶ月位前だったかな? なかなか感想を言葉にできなかったのですが、ちょっと気持ちが変わったので書いてみます。 映画自体は、とても丁寧に作られていて、すごく良かったです。 6~7年前かな、大崎善生さんの原作(ノンフィクション小説)を読んだことがあり、「村山聖(むらやま・さとし)」…こんな突拍子もない強烈な個性の愛すべき天才棋士が本当にいたんだ、と感銘を受けたことを覚えています。 幼少時からネフローゼを患いながらも、同世代の羽生善治を追い詰め、29歳の若さで亡くなった伝説の棋士。 そして本を読み、お写真を見て想像していた故・村山聖九段(当時は七段)が、正にそのままの姿で画面に登場した!と思いました。 20kg増量して村山棋士を演じた松山ケンイチ、そして羽生棋士を演じた東出昌大…共に似ているという次元ではなく、村山・羽生両棋士が乗り移ったかのように感じられました。 でも私は観ているのが苦しかった〜。 多分、三男の病気と重ねて観てしまう部分があったからだと思います。 将棋に命が削り取られている気がした。 もっと摂生して、もっともっと長生きしてほしかった。 親が子どもの生き方に口出しできないことは理解しているつもりだけれど、子どもの命に対しても何も口をはさめないのか? 母親役の竹下恵子に共感できなかった…。 すごい生き方で、本当にとてつもなくチャーミングで強烈な村山棋士。 なのに自分の感想が混沌としていて、うまく言葉にならず。 だけど、観てから時間が経って、気持ちが変わりました。 先日観た『3月のライオン/後編』の影響もありました。 『3月のライオン』に出てきた台詞…「将棋は誰からも何も奪わない」。 あぁ、本当にそうだ…と思いました。 村山棋士は、将棋に命を削り取られていたのではない。 将棋の一局一局に、命を刻み込んでいたんだ。 (なんて気付くのが遅いんだ、私〜💦) そして「生き方」というのは、「命の使い方」という意味なんだ。 親であっても、子どもの命の使い方に口出しできるわけがない。 親が、ある程度まで成長した子どもに対しては見守るしかできない理由が、急にストンと腑に落ちて、自分でも驚きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.01.24 17:30:54
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