サマータイム
ども ぴっとです。佐藤多佳子 著 『サマータイム』を読みました。 佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。どしゃ降りの雨のプール、じたばたもがくような、不思議な泳ぎをする彼に、ぼくは出会った。左腕と父親を失った代わりに、大人びた雰囲気を身につけた彼。そして、ぼくと佳奈。 たがいに感電する、不思議な図形。友情じゃなく、もっと特別ななにか。ひりひりして、でも眩しい、あの夏。他者という世界を、素手で発見する一瞬のきらめき。鮮烈なデビュー作。え~と、タイトルにもなってる「サマータイム」ジャニス・ジョプリンがうたう「サマータイム」が、ぴっとは大好きなんですよ♪で、思わずジャケ買いならぬタイトル買いした1冊なんです。で、感想はとゆ~と…これがね~、めっちゃイイ!主人公たちの心の動きだったり、目にする風景だったり…サマータイムをはじめとしたジャズのナンバーがうま~くマッチ。まるで映画を観てるように、BGMとともに情景が目の前に浮かんでくるんです♪それに加えて「色」がね、めっちゃ印象的に使ってあるんです。海の色のゼリーだったり、ピアノの黒だったり、ピンクのつつじだったり。めっちゃ印象的なフレーズが、いろんなところでキラリとひかってます。こころのアルバムをめくると、当時の記憶や風景が、色鮮やかにうかんでくるそんな感じを文章で綴った小説です。ピュアで繊細な青春の煌めき。ジャズを聴きながら読んでみるのもイイかもしれませんね♪