|
カテゴリ:映画・音楽・TV・本・芸術
映画づいた先週末にDVDを2本レンタル。
先に見たのがデヴィッド・リンチ監督の『ストレイト・ストーリー』 リンチ監督としては珍しく、実話をもとにした99年の作品。 主人公は73歳のアルヴィン・ストレイト。 米アイオワ州に住む頑固おやじのアルヴィンは医者の話にも耳を貸さず 身体のあちこちにがたがきても自分の生活スタイルを崩さない。 ある日、3歳違いの兄が心臓発作で倒れたとの連絡を受ける。 ふとしたことで仲違いをしたまま音信普通になってすでに10年、 遠く離れた兄に会いに行こうと思い立ったが目が悪く車の運転は無理。 でもどうしても自分の力で会いに行きたい気持ちを曲げられず、 500km先の兄の家に向かって時速8kmのトラクターで走り出した。 主役のアルヴィンを演じていたのは当時79歳のリチャード・ファーンズワースという俳優さん。 本当に足腰が悪いのかと思ってしまうほどのよぼよぼぶりで 実話と知らずに観たんだけどまさにドキュメンタリー映画みたい。 劇的なことはほとんどなくただひたすら自力で少しずつ前進し、 初志を貫いて兄と会えたラストはとっても感動的。 移動中に出合った人と交わす会話も言葉少ななのに心に沁みてくるんだなぁ。 とってもシンプルで心が穏やかになる作品である。 リンチといえば15年ほど前に大流行した『ツイン・ピークス』がある。 わたしは当時いわゆる“ピーカー”で、ビデオも映画も本も見尽くした覚えがある。 同じピーカーなら冒頭から「!」と思うに違いないのが音楽だ。 アンジェロ・バダラメンティらしい静かに揺れる湖面のようなメロディが 星空の映像をとってもよく合っていて映画全編のイメージにぴったりなのだ。 どんな年代の人にも一度は観てもらいたいと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
November 6, 2006 12:03:20 PM
[映画・音楽・TV・本・芸術] カテゴリの最新記事
|