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カテゴリ:映画・音楽・TV・本・芸術
“ハマる”と言いながら3週間も前のことだけど。
2月24日、国立劇場に文楽を観に行ってきた。 きかっけは昨年末に参加した中学の同窓会でのこと。 東京の新橋で集まったメンバーの中に文楽人形遣いの友人がいた。 吉田幸助さん。 吉田さんという名前は芸名で、小学校の頃はみんな彼を「こにゃ」と呼んでいた。 こにゃは15歳で文楽の世界に身をおき 文楽公演はもとより、講演会や文楽を広めるいろんな活動をしている。 年末の同窓会の頃はちょうど東京公演ということで忙しい合間を縫って参加してもらった。 彼は多忙なうえ、師匠であるお父上吉田玉幸さんがお亡くなりになった翌日だったのに 「せっかく声をかけてくれたから少しだけでも」と顔を見せてくれたのだ。 なんて律儀。 その同窓会にきていた一人Fちゃんが彼の公演情報を教えてくれたので 初めての文楽公演に夫婦で行ってきたのだ。 Fちゃんと国立劇場で待ち合せて開演前に一緒に楽屋へおじゃました。 幸助さんにおさえてもらったチケットのお礼を言いに本番前に時間をいただいたのに 逆においしい手土産までいただいてひたすら恐縮。 あとから考えると 数分のあいだ廊下でお話をしていた横を人間国宝の方々が普通に通っていたみたい。 私が観劇した演目は 『二人禿(ににんかむろ』 『ひばり山姫捨松(ひばりやまひめすてのまつ) 中将姫雪責の段』 『壺坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき) 土佐町松原の段』 の3つ。 どれも表情のない人形のはずなのにとっても性格や個性があふれ出してた。 人形の動きのみならず太夫さんの語りや三味線の音色にも引き込まれ 思わず涙する場面もあったりして 舞台には人形遣いの方がたくさんいるはずなのにそんなことさえ忘れて人形のお芝居に入り込む。 これが、三味線・太夫・人形遣いの“三業一体”の芸なのね。 2003年には世界無形遺産にも指定された日本が誇る芸術なのね。 今回は初めての観劇ということもあって旦那様がガイドブックやガイドイヤホンを入手。 それらがなくても舞台の両袖上方に字幕が出るから大丈夫だったかもしれないけど 舞台のみどころや細かい基本解説を知ることでさらにおもしろさが広がった。 次の東京公演は5月。 もちろん行く。 でもいつか文楽発祥の地・大阪の文楽座で観劇したいなぁ。 日本人だもの。 この良さは日本人なら余計にわかるんじゃないかしら。 ぜひぜひみなさんにも文楽の世界を一度はのぞいて欲しいと思ったりして。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 16, 2008 01:46:14 PM
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