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カテゴリ:poem
『 断片-V 』 差分なんだよ、サ・ブ・ン 飛び飛びなんだよ、ト・ビ・ト・ビ 今ある自分ったって ひとつじゃぁないんだから、 ほじくっていけば、いくらでも、いろんな方向に深みが出てくる. だいいち、今ってのは どれだけの長さなんだよ? 考えているうちに、今は時を経ていく. だから、何も負い目を感じることは無いんだよ. いろんなものを、ヒョイ ヒョイと わたり移ってゆく. そいつは可能だよ、気の転換があればね. ただし、わたっていく時の意識だけはシャンとしておくことだ. 心っていうのは止まろうとするんだ. 止まって、その場に滲み込もうとする. 通り過ぎて行くものに しがみつき、舐めまわし、 それらを反転させて 未来に夢を投げかける. そいつも結構だけど、もっと軽やかにもやっていけるんだ. 自分の飛んで生きて生きたいものに応じて目の前に物を持ってくるのさ. objetを目の前にして、今、飛ぶんだよ、その世界に. それは、過去寄りであろうと未来寄りであろうと、 今そのものの幻想イコール現実なのさ. 僕は、わたって行くさ、引き寄せた物を、やって来る物を!・・・ 差分なんだよ、サ・ブ・ン 飛び飛びなんだよ、ト・ビ・ト・ビ Copyright(C) 1980 HOKUSUI-SHA All Rights Reserved. ---------------------------------------------------------------------------- ※シュタイナーの芸術療法では、先ず、テーマが与えられる。この水彩画=ぬらし絵は、鉱物界/植物界/動物界/人間界の、四つの界がテーマだった。自分の中のイメージを頼りに描く。『鉱物』を描くのではなく、『鉱物界』を描くのだ。もちろん、自然観察をしても良いのだが、描くときは、写生ではなく、自分のイメージの中にあるものを描く。この作品は、ほとんど自然観察をせず、イメージのままに描いた。当時のわたしは、水晶のクラスターというものを全く知らなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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