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カテゴリ:屋久島巡礼

あっという間に、3週間が過ぎていった感じがする。

その間、毎日PCを開き、幾つかのブログやHPにお邪魔して遊ばせていただいたりはしたのだが。

どうしてか、何かを書く気にはなれず、ずっと観察者のわたしだった。

インプットばかりが蓄積されていったが、如何せん、アウトプットが皆無だった。

日常的にも色々なイベントが次々とあって、ブログネタには事欠かない状況なのだが、如何せん、筆が進まないのである。

もっとお気楽にブログアップが出来ないものか、と思うのだが、腰が重く遅筆のわたしには到底無理のようである。

毎日のようにさらっと確実にブログを挙げられる方たちは、わたしにとって憧れの的なのであるが、どうにもこの性格はなかなか変わらない。

まぁ、いいっか。


             ◇             ◇             ◇


さて昨日、村上春樹の7年ぶりの長編小説が発売されて売れ行きがよろしいようだ。

空前の出版不況の中で稀有な事だと、今朝のテレビで報道されていた。

手元にある『1Q84』の奥付を見ると、発行/2009年5月30日とある。

あぁ、今日が発行日なのだな。

それで思い出したのが1987年9月のこと。

『ノルウェーの森』が発行された時のこと。

わたしは発行予告に胸をときめかせ、発行当日に買い求め、その日のうちに読了したのだった。

夜から朝まで5時間くらいで一気に読んだので、正確には2日にわたったのであるが。

読了の徹夜明けの朝、わたしはえもいわれぬ空虚感に襲われていた。

ちょうど失恋の痛手を負っていたので、それも加味されて喪失感が身を満たしたのだろう。

その後しばらく、わたしは発語不自由状態に陥ってしまった。


  う・ま・く・こ・と・ば・が・で・て・こ・な・い  のだった。


開いた口がふさがらないと言うとちょっと違ったニュアンスになってしまうが、とにかく茫然自失で愕然としていた。

ちょうどその直後に、沖縄で金環日食が見られるというので予定していた南方旅行も、そんな精神状態を引きずったままの旅行きとなった。

いい迷惑である。

まぁ、自業自得なのだろうが。

1978年9月23日の朝、わたしは羽田空港を飛び立った。

と、その旅の話はまた今度にしよう。



さて、今年は少し間が空いて、後2ヵ月足らずの7月22日に皆既日食が見られる。

場所は同じく南方で、今度は奄美大島から屋久島、種子島南部あたりということだ。

日食観測ツアーも盛況のようで、航空券も宿ももう既に完売に近いらしい。

わたしは1ヶ月前に手を打って、手配済みである。

この話も長くなるので、また他日に送ろう。



手元に『1Q84』がある。

Book1、Book2の2冊。

まだ読んではいない。

さて、どうしようか。

22年前のような同調は、もう御免こうむりたい。

まぁ、わたし自身がしっかりしていればどうということも無いのであろうが。

ちょっと心配であるが、その分、今から読むのが楽しみなのである。

22年前の『ノルウェーの森』は、その後、日本列島を揺さぶるようなベストセラーになったが、『1Q84』はさてどうだろう。

それも、また楽しみの一つである。


今日は先日の新月辺りの夕日でお別れしよう。

新月なので、お月さんはこの陽光のどこかに隠れているはずなのである。

   新月辺りの夕日





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Last updated  2010/07/08 10:43:26 PM
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