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カテゴリ:屋久島巡礼
第1日目の後半です。 1.宿へ 落すの滝で少々ワイルドな体験をした我々は、いささか心地よい疲れを感じていた。 何せ、当日の朝には都会にいてその日の午後にはもう、屋久島自然体験と言うことだったから。 車に乗り込むともう夕方の5時を回っていた。 kimiさんは、「今日のプログラムはもう終わりだから」と、宿へ向けて車を走らせた。 「明日は、雨だったら木霊の森、晴れたらもっと高地へ行こう」とかと言っていた。 そうして、スムースに宿にたどり着いた。 2.宿にて 宿は、「八重岳山荘ロッヂ」と言って、宮之浦川の下流沿いの林の中にあった。 広い敷地内は綺麗に緑で整えられていて、まるで公園のようだった。 その中に、高床式のウッドデッキで繋がれたコテージ風のロッヂが並んでいた。 その中の1室に迎えられ、我々はやっと大きな荷物を荷解き、着替えをして親子3人水入らずで寛いだ。 ロッヂ群の端っこに、川へと降りる石段があった。 石段の横にはプラスティック製の一人乗りカヌーが置いてあって、誰でも使って良いようだった。 石段を降りると石組みで手入れされた川岸があり、川の中へと迎え入れているようだった。 そこを見つけただいちとわたしは、早速部屋に戻って、また、水着に着替えた。 夕食までには、まだ1時間くらいあった。 しばし3人でそこで戯れた。 宮之浦川の下流はすばらしい風景だった。 川の流れはほんの僅かで、まるで湖のようだった。 ~ 宮之浦川下流の夕方 ~ だいちはすぐに水の中に入り、小魚たちを追ってひとしきり潜っていた。 わたしも後から続いた。 そのうち、カヌーに挑戦したくなった。 だいちと2人でカヌーを担いで石段を降り、川辺に浮かべた。 ~ カヌーで遊ぶだいち ~ 今度はカヌー遊びだ。 だいちがひとしきり遊んだ後、わたしも漕いで見た。 すぐに慣れて来て、なかなか気持ちよい。 視線が川面に近く、目に入る風景も格段と変わる。 ~ カヌーからの見晴らし ~ カヌーには、むしろわたしの方が嵌ったという感じである。 かなり遠く上流漕いで行きゆっくりと川下りを楽しんだり、下流の岩場の方まで行ってみたり。 20~30Cmもある魚を見かけたりもした、浅い川底にはいろんな生き物が住んでいた。 その、のんびりさや、ゆったりさがわたしを惹きつけた。 わたしは、かつて友人からもらった野田知祐氏の本を思い出していた。 氏はカヌーイスト、リバーカヤックツーリングの先駆者で、日本のさまざまな川をツーリングして、数々のエッセイを残している。 愛犬のガクくんを連れて世界中の川下りにも挑んだことでも有名である。 今流行の、スローライフの先駆者とも言えるだろう。 ~ 水と戯れるだいち ~ 一方、だいちは再び泳ぎと潜りに熱中していた。 小魚を追い回して戯れていた。 時々、大きな魚も見つけたようではしゃいでいた。 妻は、その間ずっと岸辺に佇んで景色に見とれ、スケッチなどをしていた。 ~ 岸辺に佇む妻 ~ 3.1日目の終わり 7時に切り上げて、夕食。 これまた木作りの食堂で、オーガニックな食事をおいしくいただいた。 満腹になり、しばらく動けず、部屋でゆっくり寛いだ。 部屋には外に開かれたデッキがあり、そこで一服した。 その後、共同洗濯場へ行き3人で洗濯をして、入浴をした。 風呂場も共同だったが、誰も居なくて貸切状態となった。 いわゆる五右衛門風呂が3層ほどあり、ゆっくりと体の疲れを癒した。 その風呂場も木作りで、なかなか情緒のある空間だった。 部屋に戻り、妻にマッサージをしてもらい、だいちにマッサージをした。 そのうち、妻とだいちは寝入ってしまった。 9時ごろから、突然ざざざざと音が鳴り響いて驚いた。 30分位のかなり激しい通り雨だった。 わたしは、2人が寝入ってからデッキで日記を書いたり、深夜の写真撮影をしたりした。 実は、この旅のもうひとつの目的が、木霊の写真を撮ることだった。 しかし、この夜は、1枚も木霊が映ることはなかった。 「木霊の写真」って何だろうなぁ、と思いながら、わたしも眠りに入ることにした。 以上、屋久島旅行2008年の第1日目の記録でした。 ~ デッキからの景色 ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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