「さむがりやのサンタ」レイモンド・ブリッグズ 作・絵/すがはら ひろくに 訳
【出版社の絵本紹介】
皮肉屋だけど実はやさしいサンタクロース
「やれやれまたクリスマスか! 」面倒くさそうに目を覚ましたのは、サンタクロース。
寒さに愚痴をいい、煙突に文句をいいながら町の子どもたちにプレゼントを配ります。
南の島に憧れながら、一日の仕事をおえると、お風呂にはいり、ビールを一杯飲んで、ごちそうを楽しみます。
トナカイたちにおいしいえさをあげることも忘れていません。
皮肉屋だけど実はやさしい、人間味あふれるサンタクロースを描いたクリスマスにぴったりの絵本です。
この絵本は、
以前に読んだ「サンタクロースはおばあさん」と合わせて読むととても面白い。
サンタクロースといえば「白いひげ」のおじいさんがイメージで、
この絵本はイメージ通りのサンタさんだ。
毎年毎年、この季節になるとサンタとしての仕事を続けてきて、今年もまたその季節になった。
その年月がどのくらいのものかわからないけれど、
同じような仕事を続けていたらこんな感じだろうなと思わせる。
仕事に不満はないし、それなりのやりがいや喜びもあるけれど、
何となくマンネリになって意欲や感動はそれなり…。
とても空の上の神様の使いのようではなく、そのあたりにいる高齢者男性の姿に重なる感じ。
これはこれでユーモラスで面白いのだが、
私は前に読んだ
「サンタクロースはおばあさん」の方に軍配をあげたい。
それは多分、私がおばあさんだからだろうね。
男女同数のサンタさんになってほしいなと願う私です。