このところ、長田弘さんの詩集を読んでいることもあり、彼の詩の絵本を二冊。
「水の絵本」作:長田 弘 絵:荒井 良二
「地球は水の星。人はみな水の星の子ども」と語っていた長田弘の『水の絵本』への思い。哲学的でもあり、やわらかなユーモアがちりばめられたことば。そのことばが表現するかけがえのない水の美しさ、かがやきを荒井良二が瑞々しく描いた新たなる名作。
ひとつひとつの言葉をかみしめて味わいたい。大人も子どももそれぞれに…。
「最初の質問」詩:長田 弘 絵:いせ ひでこ
詩人長田弘氏の代表作のひとつであり、中学3年生の国語の教科書(学校図書)にも掲載されている「最初の質問」を、『ルリユールおじさん』などで人気の画家・絵本作家のいせひでこ氏が、「絵本」として構成します。
詩の言葉を表面的に捉えて絵をつけるのではなく、いせ氏が自分の中で一度消化し、新たな作品として表現した力作です。
いせ氏の絵本を多く手がけている岡本明氏による清々としたブックデザイン。子どもから大人まで味わうことのできる美しい絵本です。
「最初の質問」は、卒業や結婚等、新しい道を歩む人へ贈る言葉としても引用されることの多い詩でした。本書は、大切な人への贈り物としてもふさわしい作品です。
いせひでこさんの絵は、大好きだ。
絵本というより、画集に言葉をつけたような感じもする。
本当に素敵なコラボレーション。