毎日暑い日が続き、ぼちぼちさんのブログで知って購入し読み始めた「存在しない女たち」は、なかなか進まない。
そんな時、友人から「面白かったよ」と手渡された本がこれ。
「くらのかみ」小野不由美
「四人ゲーム」。まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームだ。とうぜん四人では成立しないはずのゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した! でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。
――行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。
謎を解くべく急遽、少年探偵団が結成された。もちろんメンバーの中には座敷童子も紛れこんでいるのだが……。
これは面白かった。
貸してくれた友人は小野不由美さんのファンタジーが好きなようで、以前「十二国記」を借りたのだが、私は物語に楽しく入り入りこめなかった記憶がある。
これは児童小説なのだが、久しぶりに子どもの頃に面白い物語を読んでドキドキワクワクした感じが蘇った。
描かれている広く複雑な構造の家が、私の生まれ育った家や、
母親の実家を連想させるものだったのがその要因かもしれない。
そういえば、私もお盆や正月に母の実家に行った時には、従妹たちと家の探検をしたことがある。
きっと今では、そんな体験をするような子ども達は少ないのだろうな。
久しぶりに児童向けの本を読んだような気がするが、児童書や絵本は高齢者にもお勧めです。