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テーマ:歌舞伎と落語(12)
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札幌で仕事をしている20歳の孫と、札幌シネマフロンティアでシネマ歌舞伎を観てきた。
お正月に孫が来た時に歌舞伎の話になり、「ちょっと興味ある」というので、 彼女が休みの日にシネマ歌舞伎を観ることにしたのだ。 しかしこの日は、前日から大雪。 JRもちゃんと運行するかどうかわからないし、どうしようかと迷ったが、 この日を逃せばシネマ歌舞伎の上映も終わってしまう。 ということで、間に合わなかったら違う映画をみてこようとでかけることにした。 しかしラッキーなことに、JRは間引き運転ではあったがちゃんと間に合い、見ることができた。 今回の上映は「唐茄子屋 不思議国之若旦那」。 【作品紹介】 宮藤官九郎×中村勘九郎による、奇想天外な人情噺! シネマ歌舞伎にもなった『大江戸りびんぐでっど』をはじめ、奇抜な発想を取り入れた歌舞伎作品を生み出してきた宮藤官九郎が、4作目として作・演出を手掛けた新作歌舞伎『唐茄子屋 不思議国之若旦那』。大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」でタッグを組んだ中村勘九郎とともに、江戸時代の芝居小屋にタイムスリップしたような空間が広がる平成中村座で初めてとなる新作歌舞伎の上演に挑みました。 古典落語「唐茄子屋政談」に「不思議の国のアリス」の要素を織り交ぜた本作は、勘九郎演じる自己愛強めな若旦那や、人情深い八百屋のおじさん、第二形態に変身する吉原の花魁に、アグレッシブな江戸っ子大工、そして、しゃべる蛙まで登場する奇想天外な人情噺。さらに、若旦那が迷い込むパラレルワールド「第二吉原」では身体が大きくなったり、小さくなったり…驚きの仕掛けが満載です! また、本作は「唐茄子屋政談」だけではなく、「大工調べ」や「十八檀林」「鈴ふり」などたくさんの落語の要素が絶妙なバランスで混ざり合って、唯一無二の物語に仕上がっていますので、落語ツウも楽しめる新作シネマ歌舞伎です! 古典ではなく、宮藤官九郎作・演出というので、歌舞伎を観たことがない孫でも楽しめるだろうと思ったのだ。 勿論私は中村屋ファミリーの役者たちが大好きなので、当然楽しめた。 鑑賞後に台湾料理のランチをしながら孫に感想を聞くと、 「イメージしていた歌舞伎と全然違った」という。 彼女は土台になっている落語も知らないので、 役者たちの立て板に水のような早口言葉的なセリフの言い回しに感動していた。 ちょうどこの孫の年齢の頃、私も東京の歌舞伎座で歌舞伎初鑑賞をしたことを思い出した。 何の演目か覚えていないけれど、古典歌舞伎ではあったはずだ。 田舎者の私は歌舞伎座の舞台のゴージャスさに目を奪われた。 そして、まだ若い玉三郎の美しさにも目を奪われた。 あの重そうな衣装を着て、美しく軽やかに動き回り、舞い踊る姿に驚いた。 どんな瞬間をカメラに収めても美しく決まりそうな役者たちの動きにも感動した。 内容はよくわからなかったけれど、あの日から歌舞伎が気になる私になって今に至る。 できれば孫にも、ほぼお家芸のように伝承されてゆく歌舞伎の芸に、 時々触れて見続けてほしいと思っている。 同時に、日本の話芸である落語や講談も楽しめるようになったらいいな。 二人でゆっくりと話したこともあまりないので、とても良い一日になった。 孫の人生が豊かであってほしいと願う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年01月19日 09時10分41秒
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