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テーマ:読書(8604)
カテゴリ:読書
どんなに忙しくても、いや忙しくて時間がない時に限って精神安定剤のように本を手に取ってしまう私は、やはり活字中毒のようだ。
読書依存症という病気があるなら、私は重症である。(なにせ、小学生の頃からだから) 読んだ本を忘れないためのメモをしておかなくちゃ。 「お菓子放浪記」西村 滋 (著) 天涯孤独のシゲル少年の心を支えたのは、甘いお菓子への憧憬だった―― 戦争の敗色濃くなりゆく時代を背景に、過酷な運命を生きる少年の姿を描いた永遠のロングセラー。 著者自身が体験した辛苦、絶望の中でも失わなかったささやかな希望を、人間愛の讃歌へと昇華させた感涙の物語。 1976年の作品だから、もう半世紀近く前の自伝小説。 このような作品を読むと、人間の力強さと温かさを感じることができて、本当にホッとする。 「日輪草 泥濘の十手」麻宮 好 /著 〈 書籍の内容 〉 衣装競べの裏で料理人を毒殺したのは誰だ? 一流の料理屋で毒による殺しが起こった。死んだのは料理人の平次だ。 深川の芸者衆が綺麗な着物をまとい、料理屋の庭で披露し合う「衣装競べ」の最中のことだった。 たまさか店に居合わせた甘味処の看板娘にして岡っ引きのおまき、材木問屋の跡継ぎの亀吉、物知りの要の三人は早速探索に奔る。 手がかりは、亡骸が手にしていた饅頭の中に隠されていた黄色い粉。 しかし、何日経っても探索は一向に進まず、同心の飯倉も姿を見せない。 焦りが募る中、不意に地本問屋の春木屋仁右衛門が現れた。三人が世話になっている紫雲寺から、ずいぶん昔に飛び立った習い子のひとりだ。 絵の上手い亀吉と算術が得意な要のふたりに算術絵本を造らせたいという。 仁右衛門に春木屋まで連れて行かれたふたりは、料理屋で見かけた少女のひなと驚きの再会をする。 ひなも絵心があり、仁右衛門に呼ばれたらしい。 心が躍る亀吉だったが、探索が思いも寄らない方へ動き出し……。 予想外の真相に胸が震える、感動の第二弾! 〈 編集者からのおすすめ情報 〉 第一回警察小説新人賞受賞作『恩送り 泥濘の十手』が文庫化、その第二弾です! 大好評でシリーズ化を果たした本作も前巻に続き、少年ふたりの成長と友情が必読となっています!! 「恩送り 泥濘の十手」麻宮 好が面白かったので、いつか続編になるこの作品も読もうと思っていたのだが、 確認したらもう半年も経っていた。 ということで、前作の内容もおぼろげになっていたけれど、登場人物たちの友情や成長に心が温かくなる。 どんな状況や時代にあっても、どんな個性を持っていても、少年少女はその個性を精一杯使いながら成長するのだ。 そしてふと思う。 子どもたちにとって、安心で幸せな時代ってあったのだろうかと。 自分の生きた時代を振り返ったら、確かに安全な時代ではあったかもしれないが、それでも何も憂いのない心配のない時代などなかったような気がする。 それでも子どもは生まれ、時代の中で生きて成長する。 どんな作品を読んでも、最近はそんなことを考えてしまう私は、やはり高齢者になったのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年10月30日 08時46分47秒
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