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「北緯44度 浩太の夏 ぼくらは戦争を知らなかった」有島 希音/ 作
《内容説明》
「戦争なんてぜんぜん関係ないと思ってた」北海道の西北、日本海に面する小平町。
小学5年の浩太たちは、町のふしぎを調べる中で、終戦直後の町で起きた悲しい事実を知る。
★第10回 児童ペン賞 大賞
三船殉難事件を北海道小平市に住む子ども達の視点で書いた児童小説である。
三船殉難事件(さんせんじゅんなんじけん)は、第二次世界大戦終戦後の1945年(昭和20年)8月22日、北海道留萌沖の海上で樺太からの疎開者を主体とする日本の緊急疎開船3隻(小笠原丸、第二号新興丸、泰東丸)がソ連軍の潜水艦からの攻撃を受け、小笠原丸と泰東丸が沈没して1,708名以上が犠牲となった事件を指す。
死者1,558人、行方不明150人とされる。三船遭難事件とも呼ばれる(後略)
終戦後に、当時のソ連はこのように樺太からの引き上げ船を潜水艦から攻撃して、多くの一般人の犠牲者を出した。
同時に、占守島から北方領土にかけて侵攻し、北方領土に住んでいた人達のほとんどは北海道に逃げてそのままになり、ソ連軍と戦った兵士たちはシベリアに何年も抑留され、多くの命が失われたのだ。
そのことを知っている人たちも次第に少なくなり、私たち世代であっても関心のある人でなければ知らない時代になった。
この本は、その歴史の事実やそれを見聞きした人たちの体験や悲しみ、それを抱えて生きた重みを、子どもの視点で書いてくれている。
ぜひ多くの人達に読んでもらいたい作品である。
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最終更新日
2024年10月30日 13時45分20秒
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プロフィール
みらい0614
若い頃は想像もできなかったけれど、
いつのまにか70代。
日々が毎日私の未来です。
今まで通りに自然体に、
命がある間は未来に向かっていきたいと思います。
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