連休前半備忘録
4月29日(水) 天気が良いので、支笏湖方面の原生林へ恒例のピョン採り。 しかし、このところ気温が低かったせいか、まだ顔を出したばかりの小さいものしかなくて、 一時間ほど採っても他の人にお分けするほどは取れなかった。 そのまま支笏湖に向かうが、例年ならこれほどの天気で休日となると自動車も列を作るのだが、 今年は本当に人が出ていない。 支笏湖の国民休暇村の展望台から見た支笏湖は、いつも通りとても美しかった。 5月1日、2日 二日続けてブドウ畑に手伝いに行く。 両日とも夜間に雨が降り、その後気温が上昇するので、草たちが日ごとに緑を増し、 タンポポの黄色が目に鮮やかになってきた。 周囲の山林にはコブシの花が満開状態。 殺風景な林の中に、あちこちに春を告げる道しるべのように、白い花が咲いている。 山桜もつぼみが膨らみ、昨日は日当たりのよい場所の桜も咲いてきた。 次男がタンポポの葉を摘んでいる。 どうするのかと聞いたら、おひたしや炒め物にするという。 私はわざわざタンポポを食べたいとは思わないのだが、10年くらい東京暮らしをした彼は、 「この場所で仕事をするようになった時、 東京で買っていたものがあちこちに生えてくるので嬉しくなった。」とか。ふきのとう、イタドリ、菊芋、蕗、ワラビ、落葉キノコ、ヨモギ、タラの芽、などなど。「そんなもの買って食べたの!?」と聞くと、スーパーで売っているので時々買ったそうだ。「菊芋なんて売ってるの?」と聞くと、「東京にはなんでも売ってるよ」という。タンポポやイタドリなんて、道産子の私も常食はしていなかった。次男が東京に就職した時、一度は北海道を出た方がいいと思っていたので送り出したが、多分数年で戻ってくるのではないかと思っていた。なんだかんだと10年暮らして、今は本来の気質に合った暮らしをしているように見える。そういえば作業の話をしていた時、「毎日こんな仕事を一人でしていて嫌にならない?」と聞くと、「全然嫌じゃないよ。好きな仕事なのかな」という。小さい頃は長男と違ってインドアタイプの子だったから、その言葉には驚いた。「えーっ、農業が好きなタイプには思えなかったけどねえ」「うん、自分でも驚いてるよ。農業なんて選択肢には入ってなかった。兄に言われて、ちょっと手伝ってやるかと思ったけど、意外に向いていた。わからないもんだねえ」自分のことは、わかっているようでわからないもののようだ。何がきっかけで自分の眠っている部分が目覚めるかわからない。自分を決めつけないことが大切なのだなと、あらためて教えられた気がする。