羆の駆除対策
「赤字もいいところだ」奈井江の猟友会きっかけ波紋広がる“ハンター報酬問題” 町は依頼断念 6/10(月) 18:29 STV北海道・空知の奈井江町の猟友会が、クマ出没時の対応を辞退したことを受け、町は猟友会への依頼を断念したと明らかにしました。道内のハンターからは、クマ対策への報酬の低さを問題視する声が相次いでいます。(奈井江町 三本英司町長)「猟友会の部会長には、猟友会としての(意見の)趣旨を理解したうえで今回断念しますと伝えた」2024年6月10日朝、奈井江町の三本町長が取材に応じ、地元の猟友会に対し、クマの駆除などを担当する「鳥獣被害対策実施隊」への参加を依頼することを断念したと明らかにしました。奈井江町では2023年度、クマや痕跡の目撃情報が15件ありました。全道的に市街地でのクマの出没が相次ぐなか町は2024年5月、地元の猟友会にクマ出没時の対応への参加を呼びかけました。これに対し声を上げたのが、猟友会の山岸部会長です。(北海道猟友会 砂川支部奈井江部会 山岸辰人部会長)「俺たちは役場の下請けじゃないんだよ。最低賃金にも引っかからないよ」町は猟友会に対し、事前に相談することなく最大1万300円という報酬を提示。奈井江町の猟友会は人員不足に加え報酬額で折り合わなかったため、参加辞退を申し出たのです。(北海道猟友会 砂川支部奈井江部会 山岸辰人部会長)「アルバイトみたいな報酬で誰がやりますか。この報酬の中にはその後の運搬処理や解体、焼却処分も含んでくる。妥当な金額とは思えない」問題となった報酬額について三本町長はー(奈井江町 三本英司町長)「業務内容に対する対価が少ないという意見が寄せられた、承知はしている。民間事業者の委託も検討している。今回残念ながら(猟友会が)協力できないのであれば、独自の報酬体系を考えざるをえない」10日に札幌市内で開かれた北海道猟友会の総会に山岸さんの姿がありました。総会では報酬額について、道内のハンターから意見が相次ぎました。「奈井江部会の声はその通り。燃料代も考えると赤字もいいところだ」「クマの出動手当などについて奈井江部会が単独で声を上げたが、北海道猟友会で全道的な調査をしてほしい」総会を終え、山岸さんはー(北海道猟友会 砂川支部奈井江部会 山岸辰人部会長)「ハンターの皆さんが疑問に思っていることが言葉になって出てきた。みんな協力したい気持ちでやっていが、そこに自治体が乗っかっているのは変な話ではないかと。まさに報酬問題とはそういう話だと思う」クマ対策に重要な役割を果たす猟友会。奈井江町の問題をきっかけに、協力体制や報酬のあり方が改めて問われています。「馬鹿にしているのか」ヒグマ駆除 町と猟友会が交渉決裂「高校生のバイト以下」6/17(月) 17:33道内では、羆の出没と被害が増えており、その対策は住民の命に関わる問題だ。従来、猟友会が行政からの要請を受けて駆除に協力する体制だったけれど、それはもう限界にきている。息子も狩猟免許を持っており、時折出動することもあるけれど、当然仕事がある。他のハンターたちも同様で、多少報酬が増えたとしても状況によっては断らざるを得ない。猟友会の主要メンバーの高齢化も進んでいて、山の中を機敏に歩き回ったりすることが難しい人もいるだろう。もう、ボランティアハンター依存は無理なのだ。前から思っているのだが、北海道で自治体職員になる人に狩猟免許取得を進めたらどうか。向いていない人もいるだろうから義務化は無理と思うが、免許取得と継続に対する費用は公費で、出動したら特殊勤務手当を出す。同時に、警察官にも狩猟免許を持つような仕組みを作り、熊の捕獲と駆除は主に公務員が担い、地元のハンターには協力要請する形がいいのではないか。そのような仕組みを作っている自治体があるのかどうかわからないが、今までニュースでは取り上げられていないような気がする。市街地に出現「アーバンベア」、社会問題に 札幌・住宅街でのクマ襲撃から3年北海道新聞 2024年6月17日