慶應通信で学んだ効用
先に講演会の感想を書いたが、私が講師に対して生意気な感想を抱くことができるようになったのは、間違いなくスクーリングで多くの素晴らしい教授たちの講義を受けたおかげだと思っている。北海道の田舎町では、一流の学者の講演会を聞く機会はあまりなかった。せいぜい、北海道大学や北星学園大学などの教授の話を、仕事関連で聞く機会があるだけだった。そして、何も知らないような市民に対し、難しい専門用語で話をして質問しようにもあまりにも自分が無知であるとわかると恥ずかしくて初歩的なことは聞くこともできないことが多かった。そのような、今となっては意味のないコンプレックスを少しでも解消したいと思ったのも、通信で大学の勉強をしたいと思った要因でもあった。初めてのスクーリングの時の衝撃を、私は忘れることができない。その時の講義は、「文学」と「社会科学特論」であった。(お二人の教授のお名前を、年のせいか失念している(;>_