札幌雪祭と自衛隊
札幌雪まつりが始まっている。今年は、自衛隊のイラク派遣などがあったので規模は少し縮小されているようだが、あの大雪像群は自衛隊がなくては決して作ることができないものだ。つまり、札幌雪まつりは自衛隊の協力なくては、あのような形での開催は不可能なのである。自衛隊の仕事と雪祭りへの支援はどのような関係にあるのか詳しくはないけれど、北海道民にとっては、自衛隊は色々な面でとても頼もしい存在だ。私の子どもの頃は、学校の運動会には自衛隊のテントが並んだような記憶があるし、確か炊事遠足の時に自衛隊のトラックで色々な材料などを運んでもらったような記憶がある。地域のイベントには、自衛隊の協力をいただくことも多いし、駐屯地を抱える市町村にとっては、自衛隊は色々な意味でとても大切な存在なのだ。私を初めとして、誰もが自衛隊が銃を持って「紛争地域」に派遣されるとは思っていなかった。それは、隊員ですらそうだろうと思う。地域と国土に根ざして、国民と共に生きるのが自衛隊の務めだからこそ、地域の発展に貢献するために雪まつりにも協力し続けてきたのではないかと想像している。こんな厳寒の地からイラクに派遣された隊員たち、きっと今頃は、「あー、雪祭りやってるんだろうな」と、北海道を懐かしんでいる人もいることだろう。イラク派遣には今でも反対の私であるが、派遣された隊員の皆さんの無事を祈る気持ちは、派遣賛成の人に勝るとも劣らないと思う。