カンボジアに絵本を
今日は、以前から計画をしていた、「カンボジアに絵本を届ける活動」の第一回目。私は、不登校や引きこもりの子どもを持つ親を中心とした話し合いの会の世話人をしているのだけれど、4月にカンボジアを旅して以来、学校に行かずにいる子ども達と一緒に、カンボジアに絵本を届ける活動をしたいと考えていた。それが、やっと今日始まったのだ。今日の参加者は、小・中・高生各一名と、10代社会人一人の4人。資料や写真などでカンボジアの現状や、なぜ絵本を送るのかということを説明してから、日本で出版された絵本にクメール語の翻訳シールを貼る作業をした。この活動は「シャンティ国際ボランティア会」の活動への協力という形をとっている。シールを貼りながら、カンボジア内戦のことや今の生活の様子の一端など、話はあちこちに飛んだ。それぞれ、不登校であったり、その体験をしたことがあったりと、学校を楽しくは感じていないはずの日本の青少年が、貧しさゆえに学校に行けなかったり、本を読んだりする機会の少ない子ども達のために絵本を送るための作業をした。自分と違う生活をしている人たちに思いをはせる時、違う視点を得ることがある。違う視点から見たら、今まで見ていたものも違って見える時もある。この活動を通して、本に飢えているカンボジアの子供たちに絵本を届けたいし、豊かな日本に育ちながら、何かが不足している日本の子ども達のことも考えたいと思う。