最近の読書状況…半藤一利を読み返す
このところ、出かけることなどが多くて図書館に足を運ぶこともご無沙汰している。そんなこんなで、このところ自宅にある隙間時間で読める本を読んでいる。ちょっと読み返したくくなり、半藤一利氏の本をかわるがわる読んでいる。自分で買ったものもあるけれど、気付けば夫も何冊か買っていて、私が読んでいないものも何冊かあったのだ。昭和史や戦史関係の本も面白いのだが、彼は夏目漱石の義理の孫ということで、「漱石先生ぞな、もし」という著作があり、これがとても面白い。実は、以前に面白そうだと買っていながら、ちゃんと読んでいなかった本だ。書棚を見回すと、中途半端になっている本がとても多い。しばらくは、そんな本を読んでいこうかと思う今日この頃である。それにしても、半藤一利氏の著作の膨大なこと。Wikipediaに現在載っている著作がこれ。《単著》『日本のいちばん長い日--運命の八月十五日』(当初の名義は 大宅壮一編, 文藝春秋新社, 1965年/角川文庫, 1980年) 『決定版 日本のいちばん長い日』(文藝春秋, 1995年/文春文庫, 2006年)『人物・太平洋海戦』(オリオン出版社, 1969年)『魚雷戦第二水雷戦隊』(R出版, 1970年/改題「ルンガ沖魚雷戦」 朝日ソノラマ[航空戦史文庫], 1984年) 改題『ルンガ沖夜戦』(PHP研究所, 2000年/PHP文庫, 2003年)『日本海軍を動かした人びと--勝海舟から山本五十六まで』(力富書房[リキトミブックス], 1983年) 改題 『日本海軍の栄光と挫折--列伝で読む組織の盛衰』(PHP研究所, 1994年)改訂・改題 『日本海軍の興亡』 (PHP文庫, 1999年/PHP研究所, 2008年)『聖断--天皇と鈴木貫太郎』(文藝春秋, 1985年/文春文庫, 1988年/PHP研究所, 2003年/PHP文庫, 2006年)『山本五十六の無念』(恒文社, 1986年) 増訂版 『山本五十六』(平凡社, 2007年/平凡社ライブラリー, 2011年)『昭和史の転回点』(図書出版社, 1987年/改題「ドキュメント太平洋戦争への道」 PHP文庫, 1999年)『コンビの研究--昭和史のなかの指揮官と参謀』(文藝春秋, 1988年) 改題 『指揮官と参謀 コンビの研究』(文春文庫, 1992年)『日本参謀論』(図書出版社, 1989年)『山縣有朋』(PHP研究所「幕末・維新の群像 第9巻」, 1990年/PHP文庫, 1996年/ちくま文庫, 2009年)『大相撲こてんごてん』(ベースボール・マガジン社, 1991年/文春文庫, 1994年) 改題 『大相撲人間おもしろ画鑑』 (小学館文庫, 2008年)『歴史探偵 昭和史をゆく』(PHP研究所, 1992年/PHP文庫, 1995年)『漱石先生ぞな、もし』(文藝春秋, 1992年/文春文庫, 1996年)『続 漱石先生ぞな、もし』(文藝春秋, 1993年/文春文庫, 1996年)『列伝・太平洋戦争』(上・下、PHP文庫, 1995年) 『完本 列伝・太平洋戦争--戦場を駆けた男たちのドラマ』(PHP研究所, 2000年)『戦士の遺書--太平洋戦争に散った勇者たちの叫び』(文春ネスコ, 1995年/文春文庫, 1997年)『戦う石橋湛山--昭和史に異彩を放つ屈伏なき言論』(東洋経済新報社, 1995年、新装版2001年、2008年/中公文庫, 1999年)『荷風さんと「昭和」を歩く』(プレジデント社, 1995年/「永井荷風の昭和」 文春文庫, 2000年/「荷風さんの昭和」 ちくま文庫, 2012年)『歴史探偵の愉しみ』(PHP研究所, 1996年/「歴史探偵 近代史をゆく」 PHP文庫, 2013年)『歴史探偵かんじん帳』(毎日新聞社, 1996年)『漱石先生大いに笑う』(講談社, 1996年/ちくま文庫, 2000年)『漱石先生がやって来た』(日本放送出版協会, 1996年/学陽書房[人物文庫], 2000年)ちくま文庫、2017『漱石俳句を愉しむ』(PHP研究所[PHP新書], 1997年)『幕末辰五郎伝』(日本放送出版協会, 1997年/ちくま文庫, 2001年)『ノモンハンの夏』(文藝春秋, 1998年/文春文庫, 2001年)『漱石俳句探偵帖』角川選書], 1999年/文春文庫, 2011年)『漱石先生、探偵ぞなもし』PHP文庫、2016『レイテ沖海戦』(PHP研究所, 1999年/文春文庫, 2001年)『ソ連が満洲に侵攻した夏』(文藝春秋, 1999年/文春文庫, 2002年)『一茶俳句と遊ぶ』(PHP研究所[PHP新書], 1999年)『徹底分析川中島合戦』(PHP研究所, 2000年/PHP文庫, 2002年)『手紙のなかの日本人』(文春新書, 2000年)『歴史をあるく、文学をゆく』(平凡社, 2001年/文春文庫, 2004年)『「真珠湾」の日』(文藝春秋, 2001年/文春文庫, 2003年)『清張さんと司馬さん--昭和の巨人を語る』(日本放送出版協会, 2001年/文春文庫, 2005年)『風の名前 風の四季』(平凡社新書, 2001年)『この国のことば』(平凡社, 2002年)『遠い島ガダルカナル』(PHP研究所, 2003年/PHP文庫, 2005年)『漱石先生お久しぶりです』(平凡社, 2003年/文春文庫, 2007年)『日本国憲法の二〇〇日』(プレジデント社, 2003年/文春文庫, 2008年)『それからの海舟』(筑摩書房, 2003年/ちくま文庫, 2008年)●『昭和史 1926-1945』(平凡社, 2004年/平凡社ライブラリー, 2009年)『恋の手紙 愛の手紙』(文春新書, 2006年)『昭和天皇ご自身による「天皇論」』(五月書房, 2006年/講談社文庫, 2007年)●『昭和史 戦後編 1945-1989』(平凡社, 2006年/平凡社ライブラリー, 2009年)『荷風さんの戦後』(筑摩書房, 2006年/ちくま文庫, 2009年)『其角俳句と江戸の春』(平凡社, 2006年) 『其角と楽しむ江戸俳句』平凡社ライブラリー、2017『昭和史探索 1926-46』(全6巻、ちくま文庫, 2006-07年)『昭和史残日録 1926-45』(ちくま文庫, 2007年)『昭和史残日録 戦後篇』 (ちくま文庫, 2007年)●『幕末史』(新潮社, 2008年/新潮文庫, 2012年)『坂口安吾と太平洋戦争』(PHP研究所, 2009年/「安吾さんの太平洋戦争」 PHP文庫, 2013年)『隅田川の向う側 私の昭和史』(創元社, 2009年/ちくま文庫, 2013年)『昭和・戦争・失敗の本質』 (新講社, 2009年)。「昭和と日本人 失敗の本質」 (同選書版, 2011年)中経の文庫、2015『15歳の東京大空襲』ちくまプリマー新書 2010年)『漱石・明治・日本の青春』(新講社, 2010年)。(同選書判, 2011年)『ぶらり日本史散策』(文藝春秋, 2010年/文春文庫, 2012年)『名言で楽しむ日本史』(平凡社ライブラリー, 2010年)『世界はまわり舞台』(創元社, 2010年)『あの戦争と日本人』(文藝春秋, 2011年/文春文庫, 2013年)『墨子よみがえる』(平凡社新書, 2011年)『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(文藝春秋, 2011年/文春文庫, 2014年)●『日露戦争史』全3巻(平凡社, 2012-14年)平凡社ライブラリー、2016『若い読者のための日本近代史 私が読んできた本』(PHP文庫, 2014年)『昭和史をどう生きたか 半藤一利対談』(東京書籍, 2014年)『「昭和天皇実録」にみる開戦と終戦』岩波ブックレット、2015『老骨の悠々閑々』ポプラ社 2015『もう一つの「幕末史」』三笠書房 2015『「昭和史」を歩きながら考える』PHP文庫 2015『万葉集と日本の夜明け』PHP文庫 2016『マッカーサーと日本占領』PHP研究所 2016●『B面昭和史 1926-1945』平凡社 2016『文士の遺言 なつかしき作家たちと昭和史』講談社 2017『歴史に「何を」学ぶのか』ちくまプリマー新書 2017●『語り継ぐこの国のかたち』大和書房 2018●『半藤一利 橋をつくる人 のこす言葉』平凡社 2019このほかにも共著・編著が80冊近い。もうすぐ90歳にならんとするのに、この精力的な仕事ぶりには感嘆するしかない。