タマらねぇー!
これを書こうかどうか迷ったが、同士に同じことをしてほしくないのであえて書くことにします。お客様のプライバシー保護のため、詳しいことは書けませんが。このお客様は、私の前職でのお客様でもあった。義理人情に厚い方で、前職を辞めた私が保険の話に来たことも快く迎えてくれた。お客様 「今の内容はよく分からん。付き合いで入ったし。どんなのか分かるか?」と言って、証券を出してきた。コン猿 「これはこうでああで…」私は説明した。約5,000万円の死亡保障があった。お客様 「そうか結構あるな。でもこりゃ死なないともらえん訳やな。掛け捨てやしのぅ…。」コン猿 「では一度いくら必要かどうか出して見ませんか?掛け捨てだったら過不足ない方がいいですか?多いほうがいいですか?」お客様 「そりゃ無駄ない方がいいやろ。そうやな、んなら一回教えてもらおうか。」そんな感じで次回から奥様を交えて三人でお会いすることになったのである。結果、今のお考えでのライフプランを立てると、シミュレーションでは4,000万円くらいは必要というデータになった。何回か面談を繰り返し、ある日保険設計に至ったときのこと。お客様 「いくら必要かも分かったし。お前の話ももっともや。でものぅ、保険て何かないともらえん訳やし。掛け捨てはもったいない気がするしよ。」コン猿 「分かりました。ではどういうふうにされますか?」お客様 「そうやのぅ。死亡は1,000万くらいで、入院は…」コン猿 「本当にいいんですね。不足してしまってますが…」お客様 「これでいい。な?何とかなるやろ。」奥様 「そうね。それで掛け金はいくら下がったの?」万が一の時に受け取る奥様がいいと言うのでは、それ以上私には言えなかった。…それから約一年後、今日のこと。コン猿 「こんにちは。寒くなりましたねぇ。」奥様 「ガンやった…。検査したらガンだって言われて。」コン猿 「ぅえっ!?……」重大なことを軽ーく言われたので、まじビックリ。奥様 「この間、あの人健康診断で引っ掛かってね、検査したのよ。」本当に本当に幸い、早期なので摘出すれば問題ないらしいが「タマらねぇー!」泣きそうになる自分を抑えて出た言葉が、「なんかあったら言ってくださいね。」って何にもねぇよ縁起でもない!何言ってんだろ俺。手術すれば、絶対大丈夫らしい。大丈夫に決まってる。私は決めた。自分で納得できない保険は売りません。例えお客様がそれでいいと言っても、売りません。他で入ってくださいと言います。今回は幸い大事に至らないけど、もし……うわっ、考えただけでもテレビにリモコン投げたくなる気分。諸氏、みなさんならどうしますか?ご家族のことを考えると、いくら匿名でも嫌な思いされては…ということで勝手ながら修正・削除するかも知れません。ご了承ください。あとちょっとで 位なんです!→