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元上海駐在員の 変な日記 NEO

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2015年01月24日
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カテゴリ:KTVの変な日記
マカオのオカマことshanghai-kです!

とある痴呆都市に潜伏中。
以前2年間程住んでいた思い出の場所に、
久しぶりに出張で訪れた。

中国を去り、日本に帰ることを決意した。
明日この場所を離れ、別の痴呆都市に潜伏する。
今後はもうこの場所を訪れることはないと思われる。

という訳で今夜がこの場所でのラストナイトだ。
この場所で出会った友人と食事をしてから、
決死の覚悟で一人とある場所へと向かう。

その場所とは、魔物、妖魔、魑魅魍魎の類の巣窟であるKTVという魔界だ。

この場所に一歩足を踏み入れると、
五感を狂わされ、
心を乱され、
財布からお金を吸い取られ、
体からエネルギーを吸い取られ、
変な液体を飲まされて体を破壊され、
魔物の手先となり、廃人と化す末恐ろしい世界だ。

今まで魔物に取り憑かれ、廃人となった人を数多く見てきた。

という自分も以前この魔物の巣窟で、
魔物に心を奪われ、心と体が制御不能になりかけて、
このままだと完全に魔界の河に堕ちて溺れそうな状況に陥り、
必死に魔界から脱出してこの地から遠ざかった。

あれから2年程経過しただろうか?
2年の間に自分はどれほど成長しただろうか?
魔物に対抗すべく確固たる自分が築き上がれただろうか?

そして、魔界も門を開き、魔物の巣窟へと踏み込んだ。
階段を登ると、たわわな果実を強調した
綺羅びやかな衣装に身を包んだ妖艶な魔物達が、僕を魔界へと誘う。

空いている席へと案内され、
かつて自分を魔界へ引きずり込もうとした、
2年前と同じ魔物と、血井魔魔と呼ばれる魔物の親玉が隣に座る。

細くしなやかな指をそっと僕の手に絡ませ、
ミニスカートからスラリと伸びる美脚とたわわな果実を見せつける。
心の奥底を見通すような潤んだ瞳で微笑まれながら、
魔法がかかった琥珀色した液体を口に含んで体に取り込む。

久しぶりだの、何してただの、いつ帰るんだだの
他愛のない会話をしながら、グラスを傾ける度に、
魔境の奥深くへと入り込んで行く。

ふと気づいた。
ここは本当に「魔物の巣窟」なのだろうか?
もしかすると、
「天使が舞い降りる天国」なのかも知れない。。。

この上ない安らぎ、喜び、至福感に心と体が包まれて溶けこんでいく。
この世が鬼や魔物がうごめく地獄であるはずがない。
天使や天女や妖精達が戯れる天国のような世界なのだ。。。

そして、いつの間にやら神の雫でできたワインとやらを
天使達がシャワーを浴びるように流し込んでいる。
そんな天使達を眺めて、一緒に戯れながら、
心地よい気怠さに包まれながら、幻想と現実の世界を行き来していた。

ふと気づいた。
いつの間にかに天使達が飛び去ってしまった。
空になったボトルと中途半端に注がれたグラスだけが、
目の前に並んでいる。

はて、
ここは本当に「天使達の集う天国」なのだろうか?
もしかするとやはり、
「魔物の巣窟」なのではなかろうか?

一人ポツンと取り残された放置プレイの空間で、
ぼんやりと考えていた。

-----------------------
RAS(Reticular Activating System 網様体賦活系)という単語を知っているだろうか?
もちろん僕は知らない。

脳の中にあるフィルターの機能であり、
フィルター(RAS)によって、必要な情報と必要でない情報を識別し、
フィルターを通って初めて情報を入手している。

自分が今まで築いてきた経験、感覚、思考、感情といった、
個人的な固有の認識パターンにより物事や世界を認識している。

要は、
歪んだフィルターで世の中を見ており、
「重要なもの」しか見えないし、
「自分が見たいように」しか見えない。

言い換えると、
歪んたフィルター越しに鏡に映しだされた自分自身を眺めているのだ。

世界とは個々のフィルターで彩られた、その人独自の世界であり、
人が存在する数だけ、異なった世界が存在するのだ。

僕が思うに、
世界とは、フィルタ越しに眺める頭の中の幻想だ。

単なる、物質や行為を頭の中で好き勝手に概念化したイメージだ。
パソコン上の世界で言えば、0と1が並ばれた情報を
単語なり、形なり、音なりに変換して意味づけているだけだ。

「天国」とか「地獄」なんてものが本当に存在するのだろうか?
それらも脳というフィルターを通した幻想なのではなかろうか?

「天国」とか「地獄」なんてものが自分の外側にあるのではなく、
すべて自分の内側にある自分で生み出した幻想なのではなかろうか?

実際に目の前にあるのは、
単なる物質と行為が形を変えて変化し続けている現象に過ぎない。
ただ、そんな現象をありのままに観続ければよいのだ。
なんて事をぼんやりと考えていた。
-----------------------

しばらくすると、
また天使が舞い降りてきた。
やはりここは、「天国」なのだ。。。

今日で会うのも最後のお気に入りの天使さんとお話をする。
お腹が減っているとの事なので仕事が終わったら、
最後にご飯を食べながら色々とお話しようということになった。
天使はまたどこかの場所に飛び立ち、
また、一人ぽつんと放置プレイが始まった。

そして閉店の時間になり、
一緒に食事に行く約束をした天使を待っていると、
別の天使が表れて、
「天使さんはもう帰ったよ!」と一言。
彼氏だか、お気にの常連さんだかわからないが、
その人と一緒に帰って行ったとの事。

なぬっ ---ヽ(`Д´)ノ--- < モウ カエッタ?

1700元というお会計だけが手元に残った。
最後の日でもう来ることもないのに、挨拶すらない?
2時間で1700元?
1700元あれば、肉まん1700個食える。
何なんだここは。。。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル.


この世に天国なんて存在しない。
やはりここは、「魔物の巣窟」だ。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル.

もう2度と来るか!と思いつつ、
最後にお会いでき、お話できて楽しかったし、
出会えた事や今までの経験などに感謝している自分がいる。

やはり、
「天国」とか「地獄」なんて自分の頭が生み出した幻想だ。
自分自身の中にある、欲望、下心、邪な心、不満、怒り、嫉妬、迷いといった、
自分の中から湧き出てくる感情、想念、思考が具現化されて、鏡に映し出されているのだ。

以前の自分であれば、心が大きく揺れ動き、様々な感情に自分が翻弄されるのだが、
不思議な事に、第三者の視点で、現状を冷静に観察していたり、
自分の感情や思考を冷静に観察しているもう一人の自分がいる。

全てを疑い、全てを受け入れ、
分離や偏見や思考や観念という自我みたいなものがが薄れていき
音、香り、味、手のぬくもり、情景、感情の変化、思考の変化
それらにただ、気づいているような達観した存在の自分がいる。
言葉で表すのは難しい。。。

これが、
「あるがままの全体的知覚」のような感覚なのだろうか。。。


KTVとは、魔物の巣窟というような思いは変わらず、
無駄な時間とお金を使うくそみたいな場所に変わりはない。

そんな場所に、今までさんざんお金と時間を使って来たが、
それも何らかの必然で、何かの気付きを得るための経験だったのかも知れない。

KTVなる場所は、自分が生み出した幻想で、
中国だとか世の中も全て自分が生み出した幻想だ。

そんな幻想に気づき、
幻想を全て疑い、
幻想を全て受け入れていると、
ほんの少しだけ新たな境地に踏み込めるのかも。
まぁ何をするのも無駄なことなどないのだ。。。

色々と経験させてくれてありがとう。
もう、KTVだの、この痴呆都市だの中国に思い残すことはなさそうだ。


日本へ帰ろう。。。





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最終更新日  2015年01月24日 17時41分09秒
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wooexpand@ Re:☆思いは現実化する ~無色から有色へ~(05/10) 最后的更新是5年前了,是有了新的blog吗?…
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