金魚の散歩♪

夕食を食べていると　チョコちゃんが「今、玄関のチャイムの音が　鳴った！」と言う。
全然聞こえてませんけど。チョコちゃん以外は、誰も　聞こえていない。
しかし、チョコちゃんは、「ピンポーンって言ったよ。」と言うので　
私は、玄関に行ってみると　確かに　誰かが来ていた。


玄関のドアを開けると　町内の運動会の係りの人がいた。
そして　子どもリレーの出場者の紙を見せてくれた。
なんと、チョコちゃんの名前が書いてある！
「あれ？これ、うちの子に　決まったんですか？」と訊くと
「なんか２人で　揉めているとか　聞いたわ。でも、たぶん　チョコちゃんだろうって言っていたから。」と言う。
「まだ、決まっていないんですよね。」
「うん。そうなのかな？」となんか中途半端な言葉。
係りの人は、種目別の紙を出す。
リレーが　目に入った。ギックウウウ！！！
そして　その人は、「４０代の男の人が　いないの。旦那さん、走ってくれないかなあ。」と言う。
ああ、男の人ですか。４０代は、男の人なんだ！じゃあ、私が　走る事は、無い！
はああ～。よかったあ♪
チョコちゃんに　旦那さんを　呼んできてもらう。
旦那さんは、リレーに出てくれと言われて、ビックリ。それは、そうでしょう。
係りの人は、「お子さんも　走るんだから　親子で頑張って。」と言う。
「えっ！？チョコちゃんに決まった訳じゃないんですよね？」とまた訊くと
「ああ。でも、チョコちゃんが出るんじゃないかって　言っていたから…。」と言う。
何それ？
まだ、決まってもいないのに！
「チョコちゃんが出るんじゃないかって言っていた」って言うより　
取り敢えず、名簿を埋めないといけないので　チョコちゃんの名前を書いただけでは？
係りの人が「どうですか？」と訊くと
なんとなんと　旦那さんは、「はい、分りました。」と直ぐに　承諾した。
ええええええええーーーっ！！！
すっごいビックリ！
絶対、嫌だろうに。
やはり、面と向かって　直接言われて　断れないのか？
でも、リレーよ。レリー！
私は、１度　この町内のリレーに　出た事があった。
トラック、１周走る。
それは、もう、めちゃえらい。すっごくえらい。本当に、えらかった。
そして　力尽きて　転んでしまったのだけど…。
この人、トラック１周なんて　走れるのかなあ？
まあ、お手並み拝見です。
けーけっけっけっけ。けーっけっけっけっけ…　と笑っていたら　係りの人が
「まだ、障害物に出る人が　誰も集まっていないんだよねえ～。奥さん走ってよ。」と言ってきた。
私ですかああああ？堪忍、堪忍！
しかし、なんと　私も障害物に　出る事になってしまった。
なんて事！
私は、障害物も　嘗て１度走った事があった。
リレーほどでは、ないけど　これも　結構疲れる。
まいったなあ～。とほほ…。


そんなんで　親子３人町内運動会に　参加する事になった。
って　チョコちゃんは、まだ決まっていないって！
係りの人は、「子どもも出るんだから…」なんて言っていたけど　明日の再予選で　負けたら
チョコちゃんは、町内運動会に　参加しないよ。
チョコちゃん頼むよ。チョコちゃんを出汁にして　私達の出場が　決まってしまったのだから…
「チョコちゃんは、絶対出てよ！」と私が　言うと
チョコちゃんは、「大丈夫。チョコは、勝つから。」と言う。
なぜか　余裕がある。なぜ、余裕？
チョコちゃんの余裕の理由が　分らないのだけど？
これで　チョコちゃん負けて　出れなくなったら　チョコちゃんも　ガックリするよね。
本当に　頑張って勝って　リレーに　出て欲しいわ。