金魚の散歩♪

連絡袋を　開くと　テストが返ってきていた。
最近は、よくテストをしているからね。
返ってきてたのは、理科のテストと社会のテストだった。
うげっげええっ！
なんか驚く数字が　テスト用紙の右上に書かれていた！
な、なんですかこれは？
確か　ドラえもんで　のび太君が　よくもらってくる点数？
おおお…　　なんと０点！
ちょっと、ちょっと、今時、今の時期、今のテストで　０点なんて　取る？
どういう事？

私は、そのままチョコちゃんの居る部屋へ行った。
「チョコちゃん。ママ　驚く物を　見つけてしまったのだけど…。」
チョコちゃんは、こっちを見て　私が　テスト用紙を持っているのを確認した。
「ええっと…、もう　何も言わなくても　分かるよね？」
チョコちゃんは、「へへ～。」といったか様子。
『へっへ～』じゃないっつーの！
「何これ？なんで　０点なの？」と言うと
チョコちゃんは、「だって　時間がなかったから　途中までしかかけなかったし。」と言う。
確かに　これは、半分までしか書いていない。
文章読んで書くとか　長い文を書くなら分かるけど　これは、総て虫食い（空いている所を埋める）問題だった。
「ほかのテストもしたんだよね？」
「うん。その時、３つした。」とチョコちゃんは、言う。「いつも　だいたい、一緒にやるよ。」
んんん…、なんかそれもおかしいよねえ。
テストに　時間の掛かる子は、すごく不利。
どんなテストも　時間かけてやっていたら　ダメって言われたらそうだけど
でも、この虫食い問題を　先にやっていたら　出来上がり時間に　差は、そうでないだろう。
でも、算数の計算問題を　先にやっていたら　計算が　得意不得意の子によって　かなり差が出ると思う。
社会を　先にやっていたら　社会満点取れたかもしれない子も　時間が無い為に　いい点が取れない事もあるだろう。
おかしいよ！


じかじ！
今回のチョコちゃんのテストは、そんな問題以前の事だ。
「だって　答え書いてある所も　全部バツがつけられているじゃん。何これ？」
「いったい、どんな答えを　書いているわけ？」と思いながら見ると
問題の所に　赤線が引いてある。
フムフム、成る程。
「チョコちゃん、これ『下の四角から文字を選んで　記号で書きましょう』って書いてあるよ。」
チョコちゃんは、総て　文字が書かれていた。
「ああああーっ！だからなんだあ～。」とチョコちゃんも納得。
おいおい！今　納得している場合か？

チョコちゃんは、元々『下の四角から文字を選んで』を　読んでいなかったので
自分で文字を考えて　書いていたが　途中で　それに気がついて　書き直したらしい。
でも、残念ながら『記号で書きましょう』に　気がつかなかったようだ。残念！


チョコちゃんに「０点取った子なんて　他にいるか？」と言うと
チョコちゃんは、自信満々に「７人いる！（チョコちゃんのほかに　６人）」と言う。
ああ…、そうですか。
その話した時は、「なんで？」って思ったけど　チョコちゃんの失敗の理由が　分かってみると
きっと　その子達も　同じ間違い（記号を　書かなかった）をしたんだろう。

チョコちゃんは、時間がなくて　用紙の半分しか答えを　書いていないけど
その方が　よかったかも。
全部、一生懸命書いて　全問不正解だったら　悲しいよね。


私は、「これ、もらった時、どう思った？」と訊いてみた。
答案用紙を返す前に　先生が「０点の子が　７人いる。」と言ったので
チョコちゃんは、「チョコは、違うし。」と思っていたらしい。
そして　実際、答案用紙を見ると　０点だったので「固まった。」と言っていた。
ふっふっふ、だよね。
まさか　０点とは、思わなかっただろうし。（一応記入しているから。）

もらった時は、固まったが　その後、特別　気にしている様子は、無いように見える。
んんん…、これが　問題だ！
「０点なんてもらって『どこ間違えたのかなあ～』って　確認しないの？」と訊くが
「しない。」と簡単に答える。
おいおい、「しない」じゃないよ。
「０点なんて　おかしいなあ～っと思って　自分が　どんな答え書いたのか　確認しないと！
もしかしたら　先生が　間違えているのかもしれないし。実際、あの先生は、よく点数つけ間違えるし。」
と言っておいたけど　どこまで　分かってくれたか？


チョコちゃんは、テストで　漢字が　苦手。
後は、大体分かっているけど　ちょいミスが　あるって事が多い。
『文章から　言葉を抜き出しましょう』って書いてあるのに　自分で　言葉作ってしまったり
抜き出した言葉が　漢字で　書いてなかったり、答えの漢字が　間違っていたり。
ちょいミスが多い…　今回も『記号で書きましょう』を間違えただけ。
…
そして　０点じゃあねえ～。
もっと　注意して問題読むように　させないと。