金魚の散歩♪

今日は、チョコちゃんの小学校の学校公開の日だった。
と言っても　４時間目の１時間だけだけど。
先生が　どんな人か観れるのが楽しみだった。


チョコちゃん達のクラスは、国語だった。
授業が始まると　先生は、「では、昨日言っておいた通り、漢字のテストをします。」と言って用紙を配りだした。
そう。昨日の連絡帳に「漢字のテストをします」と書かれていたので　昨日の漢字の宿題（漢字スキル）を　チョコちゃんに　繰り返し勉強させておいた。
まさか　学校公開の時間に　するとは、思っていなかったけど。

用紙が配り終わると　先生が　１問ずつ、問題を口頭で言った。
それも　１回きり。
隣に　Ｈａちゃんのお母さんが居たけど「繰り返さないんだね。聞き漏らしたら大変だ～。」と言っていた。
本当に。１回聞いて終わりとは…キツイ。
でも、みんなちゃんと書いているもんね。
そういう風にしていれば、ちゃんと集中して聞くようになるものかな？
でも、問題を　全部言い終わった後に　先生は、もう１度全部を　言い直してくれたけどね。

時間になり、後ろの子が　用紙を集めだした。
後ろから　２番目のチョコちゃんの所で　止まっている。
…？
チョコちゃんが　しつこく粘って　書いている。何を粘っている！？
集めている子は、一旦、チョコちゃんを抜かして　１つ前の子を　集めてから
また　チョコちゃんの所に　戻ってきたのに　チョコちゃんは、まだ粘っているので
なんか「もう、置くように」と促したようで　用紙を受け取って　また、集めだした。

チョコちゃんは、振り返って　眉をしかめた顔をする。
指を　１本立てている。どうやら　１問　書けなかった問題があるようだ。
後で「何の漢字が　書けなかったの？」と聞くと
「それが　分からないの。先生の言った言葉が　分からなかったから。」と言う。
「なんでえ！先生は、最後に　もう１度　言い直してくれたのにいいい！」
ダメじゃん！ちゃんと聞いていないと！
やはり、口頭で　１度（本当は、２回）言っていくやり方だと　落ちこぼれる子が　ここに居たわ！


その次に　生徒が　前に出ての　本読み。
３つの詩と文を　それぞれ選んで　グループ分けして　読むらしい。

最初に「わたしは、ふしぎでしょうがない」をやる事に。
そして　出てきた４人グループの中に　チョコちゃんが居た！１番手だ。
４人は、前に出る時、誰も　教科書を持って出なかった。
先生が「なに？みんな覚えているの？すごいね～。」と感心していた。
そうね。チョコちゃんは、私の前で　その詩を　全部暗誦してくれて
そして「『わたしは、ふしぎでしょうがない』のグループの子は、全員暗証できるんだよ。」って言っていたもんね。

４人は、見事に　詩を暗証してくれた。
みんなとても上手だった。
ん？ちょっと　チョコちゃんの声が　くぐもっている様に聞こえた。
前は、ちょっと高くて　それが　聞きやすい声だったのに。不思議…　なぜだろう？
声がくぐもって　ちょっと聞こえ辛くなったけど　その篭った感じが　かわいらしくもあるけど。

その後に　同じ詩を　男の子４人が読んだ。
この子達も　教科書持たずに出て行って　先生に褒められていたけど
前に出て行って　みんな＆お母さんたちの前に立って緊張した為か　
２番目の子は、途中で　言う事が分からなくなり　３番目の子は、最後の４番目の子の文を　言ってしまっていた。
ちょっと言って　直ぐに言い直したけどね。

その後の物は、文が長い事もあり、みんな教科書を読んでいた。
割り振りが決めてあり、それぞれ読む。
同じ文でも　８人で読む子、４人で読む子と　それぞれだ。

全員が読み終わった後、先生が「前に出て読んで　楽しかった人？」と訊くと
パラパラと手が挙がり、チョコちゃんも　手を挙げた。
「家で練習したより、上手に出来た人」と言うのにも　チョコちゃんは、手を挙げていた。
１番手がよく挙がっていたのは、「家で練習したより　上手に出来なかった。」だったけどね。


「好きな詩を　みんなの前で　読んでください。」と先生が言うと
３人の子が　順々に名前呼ばれて　自分の選んだ詩を読んだ。
そして　最後に　先生が　お勧めの作家の紹介とその人の詩を2つ読んで　授業は、終わった。

１時間だとあっけないね。