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愛知県犬山市の成田山。
参拝者が多いこの寺院にも、大仏様がおられます。 この大仏様、大半の参拝者は素通りです。 設置場所が、本殿裏の駐車場脇のためでしょう。 参拝者は本殿へ、そして犬山城の展望を堪能します。 この大仏様が、境内の外れにあるには理由があります。 それは昭和30年にこの地に移設された大仏様だからです。 もともと、この阿弥陀如来様は、木村小左衛門が愛知県一宮市の公園に奉納した大仏様。 亡くなった息子の供養のためでした。 しかし、その願いも空しく、戦争中に金属調達のために供出されました。 もちろん、武器を製作するためです。 この際に、大仏様の頭だけは残されました。 そこで、戦後に体を造り直し、大仏様は再生されました。 首の継ぎ目は分かるでしょうか。 横から見ると細身です。 世界平和の願いを込め、この大仏様は「新生大仏」と名付けられました。 平和が当たり前と思い込んでいる、現代日本の人々。 目の前を通り過ぎる人々には、大仏様の平和の願いも届きません。 ただひとり、大仏様に願います。 当たり前が、当たり前でなくなる日。 そんな日が来ない様に。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ※ 犬山焼をご紹介 【 雲錦手 / 赤絵 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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