ぽっかぽっか9巻
今日やっと、【ぽっかぽか】の9巻が読み終わりました。以前にもご紹介した事のある、コミックです。レディースコミック「YOU」に連載されているのですが、私はいくつかまとまってから出る、【文庫版単行本】を買っています。新作の発表が年3回。B6コミックスは1年半に1回。文庫は2年半に1回程度のペースでしか刊行されません。文庫でのみ読んでいると、次の巻が出るまでちょっとお待たせ期間が長くなります。今回は8月15日の発売だったのですが、なにやら私に余裕が無く、すっかり買いそびれておりました。書店でもなかなか見つからず、ネットで探してやっと、昨日、手元に来た次第です。さて、その感想ですが。。。【ぽっかぽか】はキャラクターや場面設定こそ、日常的な普通の人、家族、職場であります。サザエさんやちびまるこちゃん的な、ありふれたホームドラマでもあるんです。主人公達は歳をとりませんし。でも、その内容には、生活や人間関係が絡まったり、つまづいたり。生きていく上で何回かは遭遇する挫折。そんな人間の弱さや悲しみを前面に読者に突きつけてくる内容だったりするんです。ちょっと前までへこみがちだった私が、この世界に上手く溶け込めるのかどうか実は不安だったりしました。生活の充実や人生の喜びは、いつだって、どんな時でも、近くにブラさがっていたり、転がっていたりするのに。行き詰ってしまうと、もう何にもないように思われて、怖がったり、寂しがったりしちゃうよね。包まれている幸せなのに、あんまりにも普通に存在し過ぎて、見失ってしまうこともある。そんな時こそ、ゆっくり瞳をあけてみて。温もりは、ちゃんとそばにあるのだから。見渡せば、幸せは、ほらっ、そこに。。。優しく肩をポンとたたかれ、背中を前に押されたような気持ちになりました。当たり前の気持ちを『あー、そうだね』と気が付かせてくれるんですね。私には、やっぱり【濃い霧の中で、迷子になりかけた時の扇風機】な本です。