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アンチエイジングの鬼

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2010年08月04日
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みなさん、こんにちは。
暑いですね。
私のかたわらには、よく冷えた甘酒が置かれています。

ama

甘酒と言っても、酒かすに砂糖入れたものでなく、お米を麹で発酵させたノンアルコールのほうです。
甘酒は実は本来、真夏に飲むドリンク。
飲む点滴とも呼ばれるほど、栄養価豊富で、夏バテ防止に飲まれていました。

市販のものは、高温で殺菌されて酵素が完全に変性しているものばかりですが、マルクラさんのは70度殺菌で麹菌の酵素が生きているので、愛飲しています。



今年はこの麹屋さんの甘酒を初めて買ってみました。
糀屋さんも70度殺菌なんですが、そのあとすぐ冷凍することで、夏にも作って販売しているんです。
カチンカチンに凍ってやってきます。
ただし無農薬でないし、白いお米の甘酒なのでGI値は高そう。
空腹では飲まないで下さいね。名前がなんともステキ「一夜恋」。



さて、うちの畑では枝豆がほんとに大豊作です。
多分これは植えた大豆がいいんでしょうね。
ナチュラルハーモニーで買った佐々木さんの無肥料無農薬の食用大豆です。

daizua

食用なのに、100%に近い驚異の発芽率だし、無肥料だけど、とにかく元気に伸びる伸びる!
うちの5歳の息子との対比で分かるでしょうか?↓

daizub

しかも驚きは、味もめっちゃおいしいんですよ。
無農薬なので葉は多少、虫に食われていますが、虫は全部食べたりしないんですよね、食べられているのはごく一部の葉だし、豆は全然大丈夫。

ほんとに豊作なので、今回このブログを読んで下さっている読者のみなさまに少しおすそわけしたいです。
欲しいと思って下さった方の中から抽選で3名様に、プレゼントさせていただきます。
鮮度の問題がありますので、明日(木曜)の午前中までにご応募いただいた方の中から抽選させていただき、木曜中にクール便で発送させていただきます。

たくさんのご応募ありがとうございました!!
本日中に発送させて頂きます!!


さて、先週の日曜日の蘇生会の講演会。
久しぶりに、ほんとに面白かった~!!
今までで一番クオリティーが高かったんじゃないでしょうか。
来てくださった方、声をかけて下さった方、どうもありがとうございました。

鶴見先生の講演も今までで一番まとまっていて、新しい切り口ですばらしかったし、初めてお会いした山田豊文先生の講演も実に興味深いものでした。
私はこれまで山田先生のことは、「マゴワヤサシイ」とか、「牛乳を飲むなと言っている人」、くらいの認識であんまり存じあげていなかったんですが、酵素とかフラックスオイルとか、断食とか、あらゆる点で鶴見先生の主張や私がアンチエイジングのために探求してきたことと共通項がめっちゃある方なのだという事に、すごく驚きました。

酵素断食と食事療法で多くのガン患者さんを救っている鶴見先生とはまた違い、山田先生は同じく断食指導と食事療法で多くの一流アスリートを育ててきています。
特にセ・パ両リーグのプロ野球選手35名が、有名なのは現役時代の落合博満さんや新庄剛志選手、いまだ現役バリバリ巨人の工藤投手、アントニオ猪木さんや小川直也さんなどの格闘家、 さらに歌手の美川憲一さんらにも断食指導をして、ものすごい成果をあげてこられました。
最近ではプロゴルファーの横峰さくらさんを復活させたことでも有名です。

内容は、ほとんど私が実践している事ばかりだったのですが、それを裏付けるような最近のトピックスやエビデンスをいろいろと紹介して下さって、それが私にはたまらなく面白かったですね。

まず油の話。
このブログでも、再三良い油についてや、トランス脂肪酸の害について書いてきていますが、山田先生はトランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らしたり心臓病のリスクを上げるだけでなく、注意欠陥性多動障害や、排卵性不妊症や流産にも関連していると言っていました。

家に帰ってから調べてみると、トランス脂肪酸が不妊症のリスクを高めることは、米国のハーバード大学医学部のウォルター・ウィレット先生などが、「American Journal of Clinical Nutrition」 誌に発表しているようです。
エネルギー摂取量の2%を炭水化物やその他の不飽和脂肪酸などの代わりにトランス不飽和脂肪酸から摂取することによって、排卵性不妊症のリスクが73%~79%高まることが分かったそうです。

また、「Fertility and Sterlity」によるとトランス脂肪酸の摂取が多い女性ほど、妊娠後の胎児死亡のリスクが高くなることが、アメリカのオハイオ州の病院の研究で明らかになったそうです。
35~44歳の女性を25~30年間追跡調査した「the Princeton School cardiovascular risk study」で、トランス脂肪酸の摂取量と胎児死亡の関連を調べたところ、トランス脂肪酸の摂取量が多いほど、胎児死亡のリスクが高くなることが分かったようです。


妊娠を望んでいる方、妊娠された方は
トランス脂肪酸を、出来るだけ避けるにこしたことはないですね!


また、いろいろ調べているとトランス脂肪の摂取が1日当たり平均6.54gであった群(上位25%)では、最も摂取が低かった群(1日あたり平均3.63g)に比べて86%も大腸ポリープがある確率が高かったというような記事まで発見しました。

それだけでなく、そもそも細胞膜の原料は油。
山田先生は、細胞膜がこうむる被害は水面下でもっともっと甚大だと言います。
老化やガンの原因となる活性酸素を大量に発生させ、細胞膜の働きが悪くなり、必要な栄養素が流れ出て、有害な物質が細胞に流れ込んでくるとおっしゃっていました。

イギリス・オックスフォード大学のピュリ先生はトランス脂肪酸は脳の活動に必要な酵素を破壊し、注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などを引き起こす大要因になるという研究を発表したそうです。


確かに脳の60%は脂質で出来ています。
その脂質の一部がトランス脂肪酸で出来てしまったら?
トランス脂肪酸は、脳をも狂わせる油だそうです。


最近、あまりにもひどい痛ましい事件が増えています。
全部を食事のせいだとは言いませんが、私はかなり関連しているのではないかと睨んでいます。
ニューヨーク市で2006年からトランス脂肪酸が法律で規制されているのはご存知の方も多いと思いますが、、、、、


なんと韓国でも2007年から学校給食でトランス脂肪酸や糖類、食品添加物の量を制限し
これに違反した会社や栄養士は処罰されるという厳しい法律が出来ているそうです!


これだけでなく、韓国ではすべての加工品に対してトランス脂肪の含有率の表示を義務化したようです。
カナダでもすべての加工品にトランス脂肪酸の含有量を表示するのが義務化されました。
デンマークでもすべての食品について油脂中のトランス脂肪酸の含有率を2%までにすることが義務づけられています。
ドイツでも、オランダでも対策がとられています。

ところが、日本ではいまだに全然ですよ。
うちの息子の保育園の給食ですらマーガリンが出てます。
園長先生がたまたま理解ある人なので、お願いしてうちの息子にだけはマーガリンと牛乳を与えないという配慮をしてもらっていますが、ほんとは他の子だって摂らない方がいいのに、、、、


それどころか、日本ではトランス脂肪酸が5.2%も含まれていた油に、
「脂肪がつきにくい」として「トクホ」を与えていたんですよ?


トランス脂肪酸は、マーガリンが13%、ショートニングなどは5%~7%含有していると言われます。
一般の溶剤抽出法の植物油でも0,4%~2.2%くらいトランス脂肪酸が含まれています。
溶剤抽出は超高熱で精製するから、どうしてもこのくらいはトランス型になるようです。
油はどうか、いつも紹介しているような低温圧搾法のものを選んで下さい。

トランス脂肪酸の多いもの。
具体的に何を避ければいいの?ということがマーガリン以外は実に分かりにくいと思います。
よく使われている代表的なものを以下にあげておきましょう。

●コーヒーフレッシュ
●フライドポテト
●菓子パン、食パン
●アイスクリーム
●ドーナツ
●クッキー
●ケーキ
●チョコレート
●スナック菓子
●シュークリーム、エクレア
●フライやコロッケ
●インスタントラーメン
●ドレッシング、マヨネーズ
●レトルト食品


表示名にはマーガリン、ショートニング、加工油脂、食用精製加工油脂、加工油、加工脂、ファストスプレッドなどとなっているはずですが、日本は規制が甘いので、単に食用植物油脂、植物性油脂と書いてあるのが、実はトランス脂肪酸の多い加工油脂であることもあるそうです。
みなさん、裏側の原材料をよく見て、不明な場合は問い合わせてみましょう。

しかしマーガリンがだめならバターの方がいいかと言えば、実はバターにも4%もトランス脂肪酸があるそうです。
チーズにも牛乳にも牛肉にも含まれています。
ただこういう天然のトランス脂肪酸は、人工的なトランス脂肪酸とは違い、体の中で共役リノール酸などに変換されるそうです。こうしてオメガ6は摂り過ぎる傾向にあるのですね。
うちではパンはショートニングの含まれない無油無糖パンにし、つけるのはアボカドオイルか米ぬかオイルを少量です。


細胞を狂わせる油、脳を狂わせる油「トランス脂肪酸」には日本には規制がない!
自分の脳や細胞膜を破壊されないために、加工品には出来るだけ注意しましょう!



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Last updated  2010年08月05日 13時15分53秒
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