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カテゴリ:アンチエイジングの敵
こんばんは。
今回はちょっと号外というか、前回の追加です。 ネオニコチノイド系農薬について、あれからもまたいろいろ調べて分かったことがありますので、取り急ぎ追記させていただきます。 前回紹介しました無農薬無肥料の宅配のハートさんから、このようなメールを頂きました。 当店のミカンが世界一美味しいと思っていただけ とてもうれしいです。 (生産者にも伝えたいと思います。) 今回、ブログで書かれていたネオニコチノイド系の農薬は 本当に問題だと思います。 当店のお客様で化学物質過敏症のため、長野県の山の中、 電気もガスも水道もない所で生活をされている女性がおられます。 今年の夏、その方の生活されている近くでヘリコプター撒布されたのが そのネオニコチノイド系の農薬でした。 その方は、それからしばらく体調をかなり崩され、 生活のために使っておられた水源も使用できなくなり また食べられる物がとても少ないために自家菜園を されていたのですが、その畑のお野菜もダメになりと とても大変な状況でした。 現在は、体調も回復され、別の場所に移住することを 検討されています。 蜂などの昆虫だけでなく、敏感な人にまで目に見える影響を 及ぼすのですから、間違いなく健康な私達の体にも (目に見えない形でしょうが)影響を与えているのだと思います。 ブログを読ませていただき、こういった形で多くの方に問題提起をしていただいていること とてもうれしく思いました。 ハートの店長の岡崎さんが、3年前この化学物質過敏症の方が長野県の山奥でご家族でテント暮らしをしているところを、訪ねて行かれた時の様子がサイトに書かれています。 ちょっと読んでみて下さい→こちらです。 この方が、最初発症された時はホルムアルデヒド系の建材によるシックハウス症候群ですが、その後ひどくなった原因とされるご近所の「シロアリ駆除」に使われた薬剤こそが、「ジノテフラン」というネオニコチノイド系農薬だと思われます。 そして、横浜から長野の山でのテント暮らしで、やっと防塵マスクなしで生活できるようになったのに、そこの近くでまでネオニコチノイド系農薬の散布があって、そこにも暮らせなくなってしまったそうなのです。 この時散布されたネオニコチノイドというのは、「アセタミプリド」という松くい虫対策に散布されるものだと思われます。 フランスやオランダ、ドイツでは禁止になり、現在、世界各国でも問題になっているネオニコ系農薬を、日本もなんでもっとちゃんと調査して規制しないのかと調べていたら、驚くべきことを知りました。 実は松くい虫防除のために、このネオニコチノイド系農薬を森林に空中散布することを推進しているのは、他ならぬ農林水産省なのです。 こういう予算は「森林病害虫等防除事業費補助金」として、毎年税金からなんと7億円も使われているんだそうです。 この農林水産省のページの真ん中「予防散布」としてヘリコプターが撒いているのが、まさにネオニコチノイド。 前は有機リン系でしたが、ここ3年でネオニコにかなり置き換わってきています。もちろん両方とも劇薬です。 こんな拡散性の高い、難分解性の農薬を森林に散布されると、水まで汚染されますし、環境への害は半端じゃないと思います。 しかし散布の量は有機リン系より量が少なくてすみます。それはより強力だからなんですが、量が多少少ないという事だけで「有機リン農薬より環境に優しくなる」とか言って、松くい虫除去にこれが置きかわってきてるそうなんです。 ハートの岡崎さんによると、ネオニコ系はとにかく拡散性が半端なくすごくて、まわりにバーッと広がるので、せっかく無農薬でやっている畑も汚染されてしまうことがあるそうです。 検索していたら、豊橋市の市議会議員さんのブログに、生々しい農薬散布のレポートが書いてありました→こちらです。 これがまさにネオニコですよ! しかもこれ、子供も遊ぶ普通の公園で散布してるじゃないですか!! 脳がやられる神経毒ですよ?正気なのかな? 無農薬無肥料、在来種の農業を推進する農家のNさんにも、この問題を聞いてみました。 Nさん「今頃何言ってんの?ネオニコ系はここ3年で完全に定着してしまったよ。」 私「ええ~!定着ですか?」 Nさん「ここ5年で段々と出てきて、この3年でわっと広まり、もう農家の中に今は定着しているね。ネオニコチノイド系農薬は最悪だよ。とにかく浸透性が高い。隣でまかれても、ぶわーっと広がる。とにかく分解性も悪くて、土壌が深く汚染されるよ。水溶性だから野菜も根から吸う。洗ってもムダだよ。」 私「でも、有機JASの畑では、さすがに使ってないですよね?有機JASで許可されている農薬の中にはネオニコはないですよね?」 Nさん「ないよ、それは。有機JASで許可されている農薬は、化学合成のものはNGだからね。まぁ水道水がOKなのとバナナを熟成させる時に使うのに許可されているやつが、ちょっと?と思うのもあるけど、さすがにネオニコはないよ」 私「一般の野菜の中では、一番どれに気をつけたらいいでしょうか?果物ですか、やはり?」 Nさん「果物はすごい使うね。一番使うんじゃない。あとハウス栽培のものは使われているものが多いよ。」 私「確か、カメムシを殺すのに稲にもすごく使うんですよね?」 Nさん「うん、稲はもう、、、根から吸うね~。でも実は一番注意が必要なのは「減農薬」「特別栽培」って書いてあるやつだよ」 私「え?減農薬が?だって果物なんて無農薬が難しいからって、オーガニックの八百屋行っても減農薬ばっかりですよ?」 Nさん「減農薬にするためにネオニコを使うのさ。ネオニコ使うと、よく効くから農薬の回数を減らせるんだよ。」 私「ええええええええっ!だって安全な農産物作るために農薬減らしているんじゃないんですか?」 Nさん「違うよ、高く売るためだよ~。もちろんそうじゃない農家もいるから「減農薬」「特別栽培」って書いてあったら「どんな農薬を使っていますか?」って必ず聞けばいいよ」 私「それは八百屋に聞くんですか?」 Nさん「そうそう、八百屋に聞いて分からなくても農家に聞いてくれるから。農家はね、聞かれたら必ずそれは教えないといけないことになってるからね。」 私「でもこないだ私、キリンビールに大麦とホップに使っている農薬を教えて下さいって聞いたら、教えてくれませんでしたよ?」 Nさん「加工品は、多分教えなくていいのかもしれないけど、農家はだめなの。みんな聞くようにしたほうがいいよ。あちこちでネオニコ系使ってるかチェックする人が出てきたら、農家もさすがに考えるからね。」 私「そうか~、でも減農薬じゃなくても、普通の慣行農法でも使われているんですよね?」 N「もちろん使われてるよ。それだけじゃなくて、あのゴキブリ退治に煙でいぶすやつとか、網戸にしゅーっとして虫を寄せ付けないやつとか、僕らの身近に今めちゃくちゃ使われてるよ。実は今年の夏からそういう製品が各社どかっと増えたんだよ。」 長くなってすみません。 ネオニコチノイド農薬の成分名を一応全部書いておきます。( )の中は商品名です。 イミダクロプリド(アドマイヤー、メリット)、クロチアニジン(ダントツ)、アセタミプリド(モスピラン、マツグリーン、イールダーSG、アリベル)、ジノテフラン(スタークル)、チアメトキサム(アクタラ)、ニテンピラム(ベストガード) 問い合わせる時の参考にして下さい。 上記6種類の農薬の残留農薬基準を調べてみましたが、分かりにくいので全種類足してトータルで計算してみました。 意外にも果物よりレタス、チンゲンサイ、春菊、ほうれん草、小松菜などの葉もの野菜、それからねぎ、ケール、ブロッコリーなどアブラナ科、キク科野菜、パセリ、セロリ、みつば、トマト、ピーマン、ナスなどの残留農薬基準がずいぶん高く設定されていて驚きました。 上記はナオニコチノイド系6種類全部あわせると 15ppm~38ppmまで許可されちゃってます。 次に果物ですが、TOPはチェリーですねなんと32.1ppmOK。 次があんずで23.1ppm、梅で21.3ppm、その次がブドウで20ppm。 あとはいちご、すもも、べりー類、桃もだいたい10ppm台ですね。 10ppm以下のものは、なし、りんご、メロン、スイカです。 5ppm以下のものはみかん、柿、びわです。 ちなみにバナナとかパイナップルアボカドとか南国系の輸入果物のネオニコ基準値はすごく低いです。 ただ、こういう輸入果物はポストハーベスト農薬の問題はありますけどね。 上記に書いていない果物の基準値は20.2ppmです。高い! 根菜類は全般的に基準値が低めだなとは思いました。 米は高くても2ppm。ほとんどのもので1ppm以下なのは、やはり主食だから考慮されてるんですね。 しかしダントツはお茶です。 お茶に許可されているネオニコは、全部あわせると160ppmになってしまいます。 これ見て、もう外出する時はお茶は家から持って行くことにしました。 自然栽培の「天地のお茶」という緑茶の粉末も重宝しています。 ただ、残留農薬基準値というのは、許可されているだけで絶対にそれだけ残留しているというわけではないし、いつもいつも検査しているわけじゃないから、ちゃんと守られているかどうかも厳密に言うと分かりません。 上記は参考程度にして下さい。 お近くの自然食品店で有機JASのものは、ネオニコに関しては大丈夫です。 それから普通の野菜の場合でも、ぜひ購入店に使用農薬を確認してみて下さい。 農家は使用農薬を消費者に開示する義務があるそうです。こういうことを聞く人が増えることで、世の中は変わります。 以下に、私がオススメの無農薬無肥料の宅配、全部まとめておきます。 ぜひこれらも活用されて下さい。 オーガニックの野菜は高いのでとよく言われるのですが、今年のように野菜の値段が高騰した時は、こうした宅配のほうがかえって安いくらいの時もありました。 ハートの岡崎さんによると、お米もずっと無肥料でやり続けているとカメムシはつかなくなるとのことです。 梅も今年カメムシが大発生したところが結構あったそうですが、無肥料のところは全然カメムシがやってこなかったんですって。 無肥料栽培というのは、無農薬農業には欠かせないことかもしれないですね。 ☆ナチュラル・ハーモニー千葉県 ☆ナチュラルシード(有機もあるので在来種のほうを選択する)千葉県 ☆そら愛知県 ☆ハート京都府 ☆むい自然農園沖縄県 すごいスピードで環境を汚染するネオニコチノイド系農薬を避けたい! 私たちの美容もアンチエイジングも、環境次第です。 ↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです! 人気ブログランキングに1票投票する お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2010年11月20日 15時28分38秒
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