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アンチエイジングの鬼

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2012年03月30日
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みなさん、こんにちは。

さっそくですが、前回の環境ホルモンの続きです。

イギリスのアクスブリッジ大学のC.タイラー博士は魚の鱒をいろいろな地区の下水処理後の水にさらす実験を行いました。
すると鱒の体内にはビテロゲニンという化学物質が増えていて、過剰なエストロゲンの影響を受けたことを示していたようです。

これの原因は、なんと避妊用のピルを飲んだ女性の尿や、皿洗い洗剤だったらしく!
洗剤に含まれる合成界面活性剤が分解されて、ノニルフェノールという環境ホルモンが生じていたそうです。
その他殺虫剤、除草剤、防かび剤は強力な環境ホルモンになりうるそうです。

1993年のランセット誌には環境ホルモンは、男子の精子の数を着実に減らしていると発表され、1940年以来精子の数は50%以上も減っていると言っている研究者もいます。


環境ホルモンも女性ホルモンを異常にしますが、動物性脂肪、砂糖、精製でんぷん質などを摂りすぎている先進国の女性は、途上国の女性に比べて2倍もの女性ホルモンにさらされているようです。


これは一見女性ホルモンが多くて良いことのように思うかもしれませんが、過剰な女性ホルモンにさらされるということは、月経のスタートを異常に早くさせ、老化を早め、更年期になると逆にバンっと女性ホルモンが減ってしまうという事態になりかねないそうです。
また子宮筋腫、子宮がん、卵巣がん、乳がん、骨粗鬆症、不妊、むくみ、PMSなどの原因ともなるようです。

動物性脂肪の摂取は、油がホルモンの原料になりやすいということもありますが、環境ホルモンが動物の脂肪に蓄積しやすく、しかも蓄積するとなかなか分解されないため、生体濃縮されていることも問題です。
家畜を早く太らせるために、エストロゲン注射を打たれていたり、エストロゲン入りの飼料を食べている場合もあるので、ホルモンが過剰になる3重の理由となります。

こう考えていくと、環境ホルモンを避けるためには、おのずから殺虫剤、除草剤が残留していないオーガニックの野菜、出来れば無肥料の野菜を食べることや、出来るだけ生体濃縮しやすい肉や乳製品の摂取を減らすこと、それから普段使って下水に流れていっている、洗剤やシャンプー、化粧品などをちゃんと選んで、環境を汚染する成分のものを使わないということが大事なんだなーと、しみじみ思いますね。

うちでは2年くらい前からなんですが、ついに皿を洗うのは石鹸洗剤すら使うのやめてしまったんですよ。
池袋のオーガニックバー、「たまにはTSUKIでも眺めましょ」のマスター高坂さんに教えてもらった、これを知ってから、、、、



ゴムラテックス加工してあるタオル地の中にセルロースのスポンジが入っていて、洗浄力と吸収力があるフキンというか薄いスポンジです。
油汚れも洗剤なしで大丈夫という、天才的なアイテムなんです。

洗濯するのは石鹸よりも環境に負担をかけないセスキ炭酸ソーダです。
商品としてはアルカリウォッシュが有名ですね。



セスキ炭酸ソーダは無機物なので界面活性作用のある有機物の石鹸より、環境負荷が低くなります。
炭酸ナトリウムと重曹の複塩で、両方の中間的な性質を持ちます。
皮脂や垢、油汚れ、血液汚れを落とすのは結構得意です。
でもひどい汚れの時は、やっぱり界面活性作用のある石鹸にはかないません。



↑そんな中でもこの粉石鹸は多分究極です。
酸化還元電位がめちゃめちゃマイナスな、抗酸化作用のある粉石鹸なんですから!
歯磨きにも使えるし、少量を花にあげると花がイキイキするというくらいですから、ありえない石鹸洗剤だと思います。

えみなに使われている抗酸化溶液について

こういった製品を選ぶことや食生活を変えて、環境ホルモンを減らしていくことで、ホルモン過剰によるリスクは減ると思います。

あとは、ホルモンの良質な原料を摂ること。
すなわちいつも書いているように、油の質を変えることです。
不足しがちなオメガ3脂肪酸摂取(フラックスオイルやえごま油やチアシード、くるみなど)を心がけること、それから一般的な溶剤抽出油や水素添加のプラスチック油であるマーガリンやショートニングを摂らないこと。

あとはたんぱく質をちゃんと摂取することです。
肝臓のエストロゲン受容体のスイッチのオン、オフは、食事中のたんぱく質の量に左右されることがミラノ大学の実験であきらかになっています。
カロリー制限したマウスにたんぱく質、炭水化物、脂質を与えたところ、たんぱく質を与えたときにのみ、生殖機能が正常に回復したそうです。


食事中のたんぱく質の量が少ないと、エストロゲンに影響を及ぼし、
子宮内膜の増殖や性欲にまで影響が出るそうです。


私は肉は食べないし、魚も産地を選んで時々しか食べなくなりましたが、豆系はかなりきちんと食べるようにしています。

もう1つは亜鉛の重要性です。
卵子と精子が受精成立した時、受精卵から大量の亜鉛放出が起こり、受精卵が分割し胚に成育することを促していることが、アメリカ国立衛生研究所の実験で明らかになっています。

受精や細胞分裂時には、細胞内のカルシウムの濃度に変化が起こるんですが、これは生命活動の根幹に関係する働きとされていますが、カルシウム濃度がピークに達した後に、亜鉛が細胞内から細胞外に放出されているそうなのです。


亜鉛は受精卵の分割、成育のスイッチのような役割を担っているらしいのです。


カルシウムや亜鉛というミネラルは、卵子や生殖関係にはかなり重要なミネラルなのではないかと思います。

☆亜鉛の多い食品
牡蠣、煮干し、たたみいわし、抹茶、松の実、ゴマ、アマランサス、カシューナッツ、するめ、高野豆腐、アーモンド、かに



環境ホルモンはいらない!
欲しいのは、適度な女性ホルモンです!



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Last updated  2012年03月30日 23時13分38秒
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