アクアネタで書くことが特にないので、野球のお話でも。
今日も阪神勝利して、9連敗の後の2連勝ですね。最後は藤川で締め。
今、私が最も気になっている野球選手達、それは日米を代表するストッパー。
日本は、勿論、阪神タイガーズ藤川球児。
そして、大リーグではニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラ。
マリアノ・リベラは大リーグファンならよくご存知かと思いますが、あの大リーグ一の人気球団、ヤンキースの抑えを10年にわたり任されているピッチャー。
人気球団ゆえ、ちょっと打ち込まれるとバッシングがひどく、また抑えということでとてつもなく大きなプレッシャーの中で、10年もの間誰にも明け渡すことなく、ストッパーの位置を守り続けているのはとにかく凄いこと(今年は調子が悪いようですが)。
なんといっても私が気に入ってるのは、ヤンキースリードの9回表、ヤンキースタジアム。マリアノ・リベラ登場!の時に登場曲として球場内にかかるメタリカの「Enter Sandman」ですね。
「Sandman」は砂男、そこから転じて「睡魔、眠りの精(眠くなると目に砂が入ったようにこするため)」という意味。つまり、リベラが登場時にこの曲をかける意味は、敵チームに対して「俺がお前らを眠らせてやる!」「俺が出てきたからにはこれでゲームセットだ!」ということですね。試合を締める抑えの登場曲として、これ以上なくシャレがきいてます。またあのメタリカの独特のイントロが敵チームにとっては何とも不気味、味方チームにとっては何とも頼もしい音楽に聞こえると思います。日本のプロ野球選手も最近登場曲をかけるようになりましたが、こんなシャレのきいた音楽を登場曲にしている人はいませんね。そこが気に入っていて、リベラの登場の際はワクワクしながら見ています(ヤンキースファンじゃないけど^^;)
一方、藤川の方は正式なストッパーは今年になってからですが、昨年までは中継ぎとしてJFKの異名を持つ一員として野球ファンじゃなくてもご存知の方が多いはず。で、その存在は半ば伝説化しようとしていると思います(タイガースファンに限らず)。
藤川の凄さはどこにあるのか。
確かに、球速が速い。ストレートが武器です。
でも、球速だけで言えば横浜のクルーンの方が速いし、日本人でも藤川より速い球を投げる投手はいます(ヤクルトの五十嵐とか)。
じゃあ何が凄いのかというと、その軌道のようです。普通の投手のストレートと比較して、藤川のストレートは”浮き上がって伸びる”軌道で、ストレートと分かっててもバッターは空振りをしてしまう、とのことです。どうも球の回転数の多さ、回転軸のなさ故のことらしいのですが(Wikipediaより)。「まっすぐと分かってても打てない」というのは、プロの常識では考えられないこと。いつも球を受けるキャッチャーの矢野曰く、
「藤川のストレートは、究極の魔球」。
これを初めて聞いた時、鳥肌が立ちましたね。ストレートなのに、魔球。魔球といえば野球漫画でよくある、ありえない変化球のことですよね。この相矛盾するフレーズに興奮を覚えずにいられません。しかも、魔球として科学的に実証されている。
藤川のことを「球の速い名ストッパー」という考えでしかなかった方。その認識は大きく違うと私は思います。今までのピッチャーとは明らかに異なる、稀有な才能を持つ伝説的投手。確かに私はタイガースファンですが、それを抜きにしても、そう言える投手じゃないかと思います。過去、偉大な投手たちの伝説をいろいろ聞いてきましたが、話だけで、実際に見ることはできず、自分が悔しかったりしました。でも藤川はリアルタイムで見ることができます。そういった幸せをかみ締めつつ、伝説の1ページを見た証人として、今日もテレビで観戦していたのでした。
P.S.野球に興味のない方、長文で読みにくく、すいません。どうも野球の話になると、長くなってしまいますね…^^;