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カテゴリ:妊娠中と乳児について
私は二人兄弟だが、私たちは二人とも手があまりかからない子だったようである。
私が子供のころ、私の母と兄弟と、伯母とその息子(私にとっての従弟)とスーパーに買い物に行った時のこと。 従弟が何か機嫌を損ねたらしく、(もはや理由は忘れた) 大声で泣いて怒っていた。伯母はなだめたりすかしたりと苦労していた。 その後、私の母はそっと言った。 「伯母さんがいつも甘やかしてるからああなるのよ。」と勝ち誇ったように。 普段母と伯母はとても仲の良い姉妹であるが、こういう時の母は冷酷であった。 子供のころの親の言うことは絶対であるから ああいう子供はしつけがなってないのだと思っていた。 さて、私が長男を産んだ。 長男は気に食わないことがあると、ひっくり返って大泣きする子であった。 (1歳から3歳半くらいまで続いた。) スーパー道端公園デパート。 いろんなところでひっくり返って大泣きし、何枚洋服を泥だらけにし駄目にしたかわからない。 泥汚れって本当に落ちないし、大変である。 それに、周りには、ひどいことを言って立ち去る人もいた。 私も何度泣きそうになったかわからない。(いや、たぶん泣いた) 長男は1時間くらい平気でずーっと泣き叫ぶのだ。 そのたびに私には当時の母の言葉が頭にリフレインした。 「親のしつけがなってないのよ」 一体、私の何がいけないんだろう。夜中に自問自答する日々が続いた。 保育士さんは「小さいころはよくあることですよ」と、励ましてくれた。 仕事が忙しかったので、当時私は母によく長男を預けた。 たいていおとなしくしていた長男だが、ある日癇癪を起こしたらしい。 母はもう「親のしつけがなってないのよ」とは言わなかった。 3歳児健診の時も、大変だった。 大泣き、逃げ出す、叫びだす。 当時おむつはとれていたが、尿検査のために、コップにしろと言ったのが気に食わなかったらしい。 「僕はコップにおしっこなんてできない」と怒り心頭だった。 保健所の保健師さんに発達障害の専門家を紹介しますよ とまで言われた。 私のしつけが悪いと言われているようで気分が悪かった。 いつの間にか長男の癇癪は起こらなくなった。 言葉で伝えられるようになったからだろうか。 私が長男の気持ちを汲めるようになったからだろうか。 よくわからない。 (注)現在は、親が困るくらいおとなしい。聞き分けがありすぎる7歳に育っている。 さて次男。(こちらも生後半年から保育園) この子はひっくり返って泣き叫んだことなど4歳の今まで一度もない。 ほとんどご機嫌さん。 泣くなんて眠いかおなかが空いているか。 おにいちゃんにおもちゃを取られたと言って泣くことはあるが、 長男のように1時間以上泣き叫ぶなど一度もみたことがない。 ぐずぐず言うこともあまりないし、抱っこしてしばらくよしよしすればすぐご機嫌。 同じ親から生まれてこの差はなんなんだろう。 少なくとも「しつけ」ではないだろう。 今私は、スーパーで泣き叫ぶ子供を見ると 「おかあさん、頑張れ!」といつもエールを心の中で送っている。 声をかけてみても平気そうであれば「大変ですよね」と声をかけてみている。 おせっかいBBAに変身である。 今もどこかにあの自責の念に追いつめられているお母さんがいるのだろうなと思う。 少しでも、心が軽くなればいいなと思いながら。 男の子の学力の伸ばし方【電子書籍】[ 富永雄輔 ] 幼児期を過ぎた後は↑がかなり参考になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.18 15:22:52
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