それぞれの生き方
<ヤドリギ>落葉樹がすっかり葉を落とした頃、ヤドリギが姿を見せる…早春、淡黄色の小さい花を開き、花後に球形で緑黄色の実をつけ、実は鳥によって他の枝に運ばれる…その行き先は…鳥まかせ…<イタドリ>古名は「たぢひ」「さいたづま」とも…嘗て先人達が、葉をタバコの代用にした…と云う。若芽は食用とされ、根は(虎杖根)として利尿、健胃剤とされる。イタドリの種は風まかせ?…イタドリの種畑や道端、アスファルトの隙間からでも芽を出し、邪魔な雑草にしか思えない植物である。何処でも生きようとする適応能力と を持ち合わせていたからこそ古の時代から現在まで種の存続があるのだろう…<ヤブコウジ>別名は、十両で同じヤブコウジ科のカラタチバナが百両。葉の茂る照葉緑樹林の中で生きるため、茎は20~30cm程度の高さぐらいにしかなりません。茎を少しくらい伸ばして、葉をつけても光はもらえないから。そのため上には殆ど茎をのばさず、地面に水平に這わせ、ゆっくり生長しながら光が少しでも差し込む場所を探します。暗い場所で生きるため葉の寿命は長く、少なくとも数年間は同じ葉をつけている。そして実は、鳥などが見つけてくれるまで、できるだけ長くつけています。それぞれの植物が、逞しく、健気に、時には図太く…それぞれの生き方をしています。