除夜の鐘…今昔
除夜の鐘をめぐって、2013年に近所の住人が民事調停を申し立てた。民事調停というのは、裁判ではないものの、裁判所の調停委員会のあっせんによって、トラブルを話し合い解決する制度。以来、各地で除夜の鐘の騒音問題が持ち上がり、大晦日の夜に鐘を鳴らさず、鐘を突く時間をずらす、日中に鐘を突く「徐夕に鐘」が増加しているという。ある寺では、2004年に苦情があり、除夜の鐘を中止した。がその10年後に、檀家からの要望もあり 日中に鐘を突くようになった。一方、騒音対策ではなく「高齢化」により、「除夜の鐘」を「除夕の鐘」に変えた寺もある。深夜に鐘を鳴らしていた頃は、80人程度しか集まらなかったが、昼間に鐘を突くようになってからは、1000人くらいに増えたという。お年寄りにとっては寒い中、夜中に寺まで行くのは大変だ‥ということと、日中であれば、子供や孫と一緒に参拝できる。高齢化が進む地方ならではの発想の転換といえるのでしょうか‥。そして‥今どきの事情と言えば、「ライブ配信」かな。コロナの影響もあり、参拝自体を中止して、YouTubeでのライブ配信に切り替えた寺もあるようです。時代が変われば、除夜の鐘も変わる‥昭和の人間としては、大晦日の夜に一年の締めくくりとして、108の煩悩を消滅させ、一年間の感謝を込めて鐘を突き、もしくは、鐘の音を聴きながら、スッキリと新年を迎えたいと思う‥長年、受け継がれてきた大晦日の日本の文化…叙情的でもあり、煩悩だらけのこの魂が、鐘の音とともに 清められてゆくのを感じるのは、私だけなのだろうか‥知恩寺の除夜の鐘突きの動画です。(約3分ほど)除夜の鐘を、騒音と感じるか、そうでないかはあなた次第…人それぞれですから。書いたり書かなかったり…と気まぐれな私のブログに今年一年、お付き合いしてくださり、ありがとうございました。<(_ _)>来年も同じようなブログになると思いますが、今年同様にお付き合いしていただけますよう、お願いいたします。新年が 皆様にとって、良き年になりますように‥